...いっぱい血がついている...
海野十三 「雪魔」
...足もとに出ているペタル式の開閉器を力いっぱい踏みつけた...
海野十三 「超人間X号」
...部屋いっぱいにちらかっていたからです...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...八月いっぱいには...
田山花袋 「『田舎教師』について」
...物恐ろしい空いっぱいに樹幹の揺れ動き枝葉のちぎれ飛ぶ光景を見ている時...
寺田寅彦 「笑い」
...死ぬ間際の意識をその罰の元となった罪のことでいっぱいにさせてやると...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...この邸だけでなく、広い世の中に、いっぱいおる...
直木三十五 「南国太平記」
...虫は精いっぱいに地上で鳴いていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...その大床いっぱいに金銀極彩色で描かれたところの壁画であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...おふとんや道具がいっぱい積んである処へ...
林芙美子 「お父さん」
...赤くなった腕をさしのべて風呂いっぱいに体をのばすと...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...その思いだけでキャラコさんの心はいっぱいだった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...悲しみを体いっぱいに表わして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...茶碗いっぱいに大きく開いた...
正岡容 「寄席」
...広間いっぱいに声をひびかせた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...唄や鳴り物や嬌声(きょうせい)が……この座敷いっぱいにくりひろげられたものだ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「幸さん」と喉いっぱいに呼んだ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...精いっぱいの慰撫(いぶ)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
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