...両手にいっぱいでたった五十銭です」れんげ草の根を...
海野十三 「一坪館」
...顔いっぱいに暑い日が当って汚れた額の創のまわりには玉のような汗が湧いていた...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...猜疑心が何千何百といっぱいで...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...その身扮で藁俵と枯枝とを胸いっぱいに抱えていた...
豊島与志雄 「塩花」
...オリヴィエはいっぱい愛情をたたえた眼で見守ってるのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...川の水はいっぱいになり...
豊島与志雄 「ひでり狐」
...目にいっぱい涙をため...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...金盥は四つが四つともいっぱいになっているばかりか...
夏目漱石 「明暗」
...その無法な企てを止めたい心持でいっぱいでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ノーベルのたるんだ片頬(ほお)を力いっぱい殴った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...私はよろこびでいっぱいになった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「最後の晩餐」
...なんて大きくおなりだろうねえ」うでいっぱいにわたしをおさえてみてかの女はこうさけんだ...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...あけがた近くの青ぐろいうすあかりが障子や棚(たな)の上の提灯箱(ちょうちんばこ)や家中いっぱいでした...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...ばらのにおいでいっぱいでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...こんどは粟(あわ)のようなものがいっぱいついた板きれを...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...胃(い)ぶくろのなかには石がいっぱいつまっていますので...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「オオカミと七ひきの子ヤギ」
...……昌平は絶望的な悲しさで胸がいっぱいになった...
山本周五郎 「七日七夜」
...内匠頭は帰邸の途中からその事で胸がいっぱいになっていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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