...なにを待ち恐れていたのでしょう? そして又桁網にいっぱい詰ったマベ貝――しかも早川は...
大阪圭吉 「死の快走船」
...胸がいっぱいになってしまう...
寺田寅彦 「新年雑俎」
...子供の時分に田舎の宅で垣根いっぱいに薔薇が植わっていたが...
寺田寅彦 「蜂が団子をこしらえる話」
...別に風呂敷包みの中にいっぱいはいっているのだ...
豊島与志雄 「或る日の対話」
...頭の中にいっぱい話をもってるのである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「今にこの店を大きくして、たくさん商売ができるようにしてあげよう」広場のかたすみのやたい店ではなくて、りっぱな建物の一階、きれいなガラス戸がたっていて、明るく電灯がともってる店、中にはいっぱい、花をかざり、いろんな品物をならべる...
豊島与志雄 「街の少年」
...中には弾薬がいっぱいはいっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この邸だけでなく、広い世の中に、いっぱいおる...
直木三十五 「南国太平記」
...いっぱいになるよ...
新美南吉 「病む子の祭」
...定吉」お栄は穴の口を仰いで精いっぱい呼びかけましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...妹はまだいっぱい入っているミルクの鉢にすぐ気づいて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...オオハコベを口いっぱいに頬ばり...
久生十蘭 「母子像」
...いっぱい血のかたまりがこびりついていて...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「青ひげ」
...いっぱいにみひらいた眼で彼をみつめたが...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...名君という御評判をうかがいました」「悠二郎は子供は何人ある」「男一人に女二人でございます」「おみつとは相変らず喧嘩をするのか」悠二郎は口いっぱいに桑の実を頬張って...
山本周五郎 「桑の木物語」
...飢えていた人間にいきなり腹いっぱい食わせると...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...日本というものの底にいっぱいいるんですからね...
横光利一 「旅愁」
...空いっぱいに天井(てんじょう)を張ってしまっても...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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