...空気は、草や、やぶのにおいで、いっぱいです...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「年とったカシワの木のさいごの夢」
...道いっぱいの幅にかければいいのに...
梅崎春生 「記憶」
...スクリーンいっぱいのへんてこな顔が...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...わたしは好奇心でもって苦しいほどいっぱいで...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...奥の間、表座敷、玄間とも言わず、いっぱいの人で、それが一人一人にお辞儀をしてはむつかしい挨拶(あいさつ)を交換している...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...月の光がいっぱいさしてるなかで...
豊島与志雄 「山の別荘の少年」
...たん器量いっぱいの声を張り上げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...灰色の雲がいっぱいに立てこめて来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...新しい知識のあこがれがいっぱいで...
中里介山 「大菩薩峠」
...霜を置いたようにいっぱいに塗られてあるところですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...村いっぱいに植わっている椎や樟の葉がのびて...
中村地平 「南方郵信」
...精いっぱいのことをいたしてみましょう」それは平次の驕りのない心持だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ボートのいっぱい並んでいる小屋のそばの天幕の中に...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...手いっぱいだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...馬車はもういっぱいになった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...力いっぱい血走った眼で上眼をつかいハッ...
宮本百合子 「刻々」
...それをこそかいて力量をいっぱいに振えるのであると思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...真白な瓢形(ひさごがた)の繭(まゆ)をいっぱい藁(わら)の枝に産み作ることや...
横光利一 「洋灯」
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