...そこで彼は敵打(かたきうち)の一行(いっこう)が熊本の城下を離れた夜(よ)...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...親佐がいっこうに取り合う様子がないので...
有島武郎 「或る女」
...そんな青年達の忍びこんでいたような形跡(けいせき)は一向(いっこう)見当らなかった...
海野十三 「地獄街道」
...僕の心のなかの動揺などにはいっこう無頓着に...
海野十三 「地球を狙う者」
...雨宮はいっこう抵抗する様子もなく...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...食事の報らせはいっこうない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...ぽりぽりいり豆をかみながら一行(いっこう)は出発した...
壺井栄 「二十四の瞳」
...いっこう驚かない...
中里介山 「大菩薩峠」
...いっこうあたりがつかない...
中里介山 「大菩薩峠」
...いっこう頼りにも力にもなってくれない...
夏目漱石 「門」
...いっこう利助(りすけ)さんが...
新美南吉 「牛をつないだ椿の木」
...叔母さんが心配するぜ」いっこう相手にならない平次の前に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いっこうどうということもない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...雪はいっこう苦にならない...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...一行(いっこう)です」国王がアレクシス大尉に付き添われ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...手あらくあつかったところでいっこう役に立たない...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...地名そのものにはいっこうに時代性が表われていないから...
柳田國男 「和州地名談」
...いっこう動いてもいない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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