...一爻(いっこう)に三変の次第があり...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...さようなら」牝鹿(めじか)のように敏感な岡さえがいっこう注意しない葉子の健康状態を...
有島武郎 「或る女」
...いっこう役には立ちませんでした...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...それをいっこう心にもとめず...
伊藤左千夫 「箸」
...いっこうに気づかなかった...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...来宮様はいっこうに起きない...
田中貢太郎 「火傷した神様」
...いっこう元日らしいところはありません...
寺田寅彦 「先生への通信」
...その事件のことはいっこう知らずに寢てしまったというのであった...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...金儲けの仕事といえばいっこう臆面がない...
中里介山 「大菩薩峠」
...四人がいろいろに試みたがいっこうにまとまらない...
夏目漱石 「三四郎」
...津田は何の意味だかいっこう気がつかなかった...
夏目漱石 「明暗」
...津田にはいっこう解(げ)せなかった...
夏目漱石 「明暗」
...そのため圭介もいっこう帰ろうとはしなかった...
堀辰雄 「菜穂子」
...いっこうに目をあけませんでした...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...棹や櫂にはいっこう頓着(とんちゃく)せず...
山本周五郎 「青べか物語」
...いっこうに知らんが」「されば...
吉川英治 「新書太閤記」
...武蔵のことはわしは何やらいっこう知らんが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...いっこう無感覚な様子で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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