...未(いまだ)この人が等身の著述に一言(いちげん)の紹介すら加へたるもの無し...
芥川龍之介 「骨董羹」
...渋沢(しぶさは)子爵の一言(いちげん)より...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...活字を以て一言(いちげん)を餞(はなむけ)す...
芥川龍之介 「田端人」
...」隼五十三一言亡状(いちげんぼうじょう)を極めたにも係わらず...
泉鏡花 「婦系図」
...關東大地震の震原と地盤の移動この際(さい)一言(いちげん)して置(お)く必要(ひつよう)のあることは地震(ぢしん)の副原因(ふくげんいん)といふことである...
今村明恒 「地震の話」
...一言(いちげん)にして尽(つ)くせば...
岩村透 「不吉の音と学士会院の鐘」
...匿名での一言居士(いちげんこじ)は...
辰野九紫 「青バスの女」
...ここに一言(いちげん)すべきはゴンクウルが遺品競売の全金額はその遺書に基き親族の反対ありしにもかかはらずやがてゴンクウルアカデミイ(私立文芸院)設立の基本財産となりぬ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...三天明時代の役者絵を論ずるに先立ちてここに一言(いちげん)すべきは劇場内外の光景を描ける風俗的景色画(けいしょくが)のこととす...
永井荷風 「江戸芸術論」
...彼はただ一言(いちげん)悪くないといっただけでした...
夏目漱石 「こころ」
...すると私はその一言(いちげん)で直(すぐ)ぐたりと萎(しお)れてしまいます...
夏目漱石 「こころ」
...一言(いちげん)で答へ得るだらうと思ふと...
夏目漱石 「それから」
...その上金の事に付いては平岡からはまだ一言(いちげん)の相談も受けた事もない...
夏目漱石 「それから」
...婆さんのこの一言(いちげん)に...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...御米はこの一言(いちげん)に心臓を射抜かれる思があった...
夏目漱石 「門」
...御米(およね)は此(この)一言(いちげん)に心臟(しんざう)を射拔(いぬ)かれる思(おもひ)があつた...
夏目漱石 「門」
...グレイトエンパイアは一見(いちげん)客を取る類のホテルじゃないから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...つがえては切って放つ一弦(いちげん)一弦の弓鳴りはその憤りを発するに似ている...
吉川英治 「新書太閤記」
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