...未(いまだ)この人が等身の著述に一言(いちげん)の紹介すら加へたるもの無し...
芥川龍之介 「骨董羹」
...」隼五十三一言亡状(いちげんぼうじょう)を極めたにも係わらず...
泉鏡花 「婦系図」
...關東大地震の震原と地盤の移動この際(さい)一言(いちげん)して置(お)く必要(ひつよう)のあることは地震(ぢしん)の副原因(ふくげんいん)といふことである...
今村明恒 「地震の話」
...その一言半句(いちげんはんく)も聞きのがさなかった...
海野十三 「爆薬の花籠」
......
春のやおぼろ 「怪談牡丹灯籠」
...またこれと反対にいわゆる一言居士(いちげんこじ)と称するのもある...
寺田寅彦 「柿の種」
...ここに一言(いちげん)すべきはゴンクウルが遺品競売の全金額はその遺書に基き親族の反対ありしにもかかはらずやがてゴンクウルアカデミイ(私立文芸院)設立の基本財産となりぬ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...三天明時代の役者絵を論ずるに先立ちてここに一言(いちげん)すべきは劇場内外の光景を描ける風俗的景色画(けいしょくが)のこととす...
永井荷風 「江戸芸術論」
...『奴労之(やっこだこ)』『一話一言(いちわいちげん)』等蜀山人が随筆を見るに江戸にて始めて狂歌の会を催せしは四谷忍原横町(よつやおしはらよこちょう)に住みし小島橘洲(こじまきっしゅう)にしてその時集れるもの大根太木(おおねのふとき)...
永井荷風 「江戸芸術論」
...彼はただ一言(いちげん)悪くないといっただけでした...
夏目漱石 「こころ」
...その上金の事に付いては平岡からはまだ一言(いちげん)の相談も受けた事もない...
夏目漱石 「それから」
...婆さんのこの一言(いちげん)に...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...なお誤解のないように一言(いちげん)つけ加えると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ジェーン所刑の場については有名なるドラロッシの絵画がすくなからず余の想像を助けている事を一言(いちげん)していささか感謝の意を表する...
夏目漱石 「倫敦塔」
...一見(いちげん)客でもそうしますから」「客の名前を教えてくれないか」ネグレティが一瞬躊躇したが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...大通りなどにあるいちげん客の宿屋じゃない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...扨(さて)其(その)六経を読み明(あきら)めむとするには必ず其一言(いちげん)一句をも審(つまびらか)に研究せざるべからず...
森鴎外 「渋江抽斎」
...空菴(くうあん)という狐が自ら狐の一字を書したことは『一話一言(いちわいちげん)』にあり...
柳田国男 「山の人生」
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