...民族協和は人を尊敬し弱者をいたわる道義心によって成立する...
石原莞爾 「戦争史大観」
...むしろいたわるような口調で彼に言った...
梅崎春生 「日の果て」
...ひとをいたわるのも...
太宰治 「秋風記」
...相手の夢をいたわるという事は...
太宰治 「誰」
...そんな風に患者をいたわるやさしさがあるのだろうと思えるほど...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...妻をいたわるのか或は妻の手前を繕ろうのか...
豊島与志雄 「野ざらし」
...荘夫人はいたわるようにいいました...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...少しは自分の身体をいたわるがいい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その怪我をいたわるような手つきであしらいながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...さすがに衛青にはこの老将をいたわる気持はあったのだが...
中島敦 「李陵」
...旅心をいたわるように...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ほかの人びとに対してはクラムをいたわるのだといっているけれど...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...葵を慰めいたわるために...
久生十蘭 「金狼」
...家へはいってからは新婦をいたわる心でしばらく離れていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わたくしは前に貞固が要職の体面(たいめん)をいたわるがために窮乏して...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ミルヤは次にくるナ行子音(しおん)をいたわるための変声であり...
柳田国男 「海上の道」
...かの犬をいたわるように撫(な)でていたが...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...こうして私は彼女を優しくいたわることができた...
和辻哲郎 「転向」
便利!手書き漢字入力検索