...それに名をつけておくよりほかにいたし方はないが...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...いたし方もなかつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...けれど今となってはいたし方がない...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...ジャーナリズムが営利機関の手にある間はどうにもいたし方のないことであろうと思われる...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...たしかもう百か日もお過ぎなさいましたそうで――しかしあの御病気ばかりはどうもいたし方のないもので...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...凡夫の力では何ともいたし方がありません...
中里介山 「法然行伝」
...これは如何ともいたし方がない話である...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...「どうあっても」「ハイ」「言わなきゃ気の毒だが縄付のまま番所へ引いて行かなきゃならない」「いたし方もないことです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私の不徳のせいでいたし方も無いが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今更悔(くや)んでもいたし方もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...貧しさのせゐでいたし方はなくとも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これもまたいたし方がございません...
野村胡堂 「眠り人形」
...「いたし方ありません...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...いたし方がござりませぬ」と道綱は打ち伏したまま答えた...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...尼にして深い山へ入れてしまいましたほうが賢明ないたし方だったのでしょうが」と言って泣くのも中の君にはかわいそうで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...事実だからいたし方ない...
森於菟 「オフ・ア・ラ・コック・ファンタスティーク」
...人によっては気をわるくなさるが、いたし方がない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...だから我々はいたし方なく...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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