...私(わたくし)はいそいそとこの二人(ふたり)の珍客(ちんきゃく)を伴(ともな)いて...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...葉子は小娘のようにいそいそとそのあとについて...
有島武郎 「或る女」
...若い小池助手はいそいそと陳列館を出て行った...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...若狭守はいそいそと数寄屋に入って往った...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...流行のみなりをしていそいそと...
相馬泰三 「六月」
...楽しそうにいそいそと働いているところに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間もなくいそいそと夜の町へ出て行ったというのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いそいそと起(た)って格子(こうし)を開けてくれました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いそいそと腰を下しました...
野村胡堂 「天才兄妹」
...彼等はいそいそと仕事にかかるものなのだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...いそいそとベッドの端から腰をあげた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...八月十九日〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕八月十九日夜 第五十六信いそいそと二階へあがって来てね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」間もなく十日を約して貞時はいそいそとして門前に出て行き...
室生犀星 「津の国人」
...いそいそと跳(をど)る心のおもしろや...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...兄弟いそいそと二日三日の旅立ち支度...
吉川英治 「新・水滸伝」
...お綱のいそいそと燃えてゆく気持は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いそいそと、褄(つま)をとって、出て行った...
吉川英治 「松のや露八」
...常になくいそいそとして...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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