...沛然(はいぜん)として刑場へ降り注いだ...
芥川龍之介 「じゅりあの・吉助」
...だから私(わたくし)は腹(はら)の底(そこ)に依然(いぜん)として險(けは)しい感情(かんじやう)を蓄(たくは)へながら...
芥川龍之介 「蜜柑」
...對外貿易(たいぐわいぼうえき)も改善(かいぜん)されない...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...さいぜんの館員は...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...現に、彼女をその種類の女性と考えてか、さいぜんから、それとなく彼女のあとをつけている一人の人物があった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...国内はおろか! 宝石マニヤ垂涎(すいぜん)の的(まと)として...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...欧州人さえも食指を動かしてこれに垂涎(すいぜん)するものが尠(すくな)くないというのであったが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...亭々然(ていていぜん)として雲を凌(しの)ぎ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...その二十二貫小山のごとき体格と常に怡然(いぜん)たる神色とは洶々(きょうきょう)たる三軍の心をも安からしむべし...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...さいぜん親切に案内された門番へさえも...
中里介山 「大菩薩峠」
...道庵先生は泰然自若(たいぜんじじゃく)として盃を挙げ...
中里介山 「大菩薩峠」
...さいぜん台所門で見たのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...百九十二「それは、遠路のところ、よくお訪ね下された」と、教養があり、寛容の徳を備えた留守番が、微笑をもって返答するものですから、ここでまた道庵がいい気になり、「わしゃあね、さいぜん、大通寺長浜別院というのをたずねてみたんだがね、思ったより宏大なる建築に驚かされましたね、京大阪なら知らぬこと、長浜なんてところに、あんな大きなお寺があるたあ、お釈迦様でも気がつくめえ、とすっかり胆を抜かれちゃいましたような次第でげす...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかれども打者の打撃(だげき)球に触れざる時は打者は依然(いぜん)として立ち...
正岡子規 「ベースボール」
...修辞学的推理すなわちエンチュメーマも必然的なものからの推理でなくて蓋然的(がいぜんてき)なもの(τ※ε※κ※)からの推理であると考えざるを得なかったのである...
三木清 「解釈学と修辞学」
...主人の中川も慨然(がいぜん)として「大原君お強鉢(しいばち)の事は予(か)ねて話に聞いていたが実際そんなものか...
村井弦斎 「食道楽」
...烱然(けいぜん)たる一星の火...
森鴎外 「舞姫」
...拙者でございます」「何たることだ!」慨然(がいぜん)と...
吉川英治 「新書太閤記」
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