...レンガなんかいじくるのは...
江戸川乱歩 「影男」
...或は法律を一カ条こういじくるとか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...手の甲へ巻きつけたりしていじくる...
鈴木三重吉 「千鳥」
...そんな調法な機械をいじくるよりも...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...そして家々は人間を最大限にいじくることができるように通路をかたちづくりお互いに向かいあって排列されてあり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...書画だの茶器だのをいじくるのはつまり性慾(せいよく)の変形だと云うんだ」「でもお父さんは性慾の方もまだ変形していないんじゃないの...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...盆栽(ぼんさい)をいじくることと...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...でなければカフスをいじくる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...「おじさんは槍が上手なんだね」と言って槍をいじくる...
中里介山 「大菩薩峠」
...顔をいじくる気はもうとうないのだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...試験管をいじくることを職業としている工科出身の小壮有為なお役人さんである...
平林初之輔 「甲賀三郎『琥珀のパイプ』序」
...問題がないので暦術の問題などをいじくることになったのは慨(なげ)かわしい...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...じかに絵の具をいじくるよりもっとよくばりなわけね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(テーブルの上の小形の本をいじくる)いって見たまえ...
三好十郎 「その人を知らず」
...姉はいつも私の手をいじくる癖があった...
室生犀星 「幼年時代」
...あまり臍(へそ)をいじくるので...
柳田国男 「雪国の春」
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