...――彼は家庭のいざこざの外にも彼等の知らない金の工面にいつも重荷を背負いつづけだった...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...一年以来リヒノフスキーは(そう君にいっても君には信じ難く思われるかも知れないが)いつでも僕の熱心な味方であってくれたし今もそうなのだが(確かにちょっとしたいざこざは二人の間にありはしたけれども...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...」「あなたが私達の間の恥かしいいざこざを...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...同志? いざこざを起こさぬように...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...人間のいざこざに出来るだけ触りたくないのでした...
太宰治 「人間失格」
...昼頃からおとらとの間に紛紜(いざこざ)を惹起(ひきおこ)していた...
徳田秋声 「あらくれ」
...絶え間のないそこの家(うち)のなかの紛紜(いざこざ)に飽はてて来たお島は...
徳田秋声 「あらくれ」
...ひところの家庭の紛紜(いざこざ)で心の痛手を負った時...
徳田秋声 「縮図」
...」「何かいざこざがあるな...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...百円で一切いざこざ無しという事にしようじゃないか...
永井荷風 「申訳」
...醜い恋のいざこざにいつまで衝突(ぶつかり)合ふのです...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...武家の紛糾(いざこざ)といふ奴は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いざこざはないさ」とつぶやきながら...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...途中のいざこざは抜きにして...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...隠し立てさえしなけァいざこざはいわねえといってるんじゃねえか...
久生十蘭 「魔都」
...紛糾(いざこざ)はいつ果てるともつかなかつた...
堀辰雄 「ふるさとびと」
...後で何ぞいざこざでもあったら嫌だし――などと思ったので...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...漱石と夫人との間のいざこざなどは...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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