...「何(なに)もいざこざはない...
泉鏡太郎 「一席話」
...いざこざは面倒でさ...
泉鏡花 「海城発電」
...またいざこざが起きるもんだから――』「そういうわけでございますから...
梅崎春生 「記憶」
...後でいざこざが起らなくて...
太宰治 「きりぎりす」
...練吉はかういふことにつきもののいざこざの矢面に立たなくてもいゝわけであつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...甘いとも苦(にが)いとも解らないような苦しい生活の紛紜(いざこざ)から脱(のが)れて...
徳田秋声 「あらくれ」
...絶え間のないいざこざが始まった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...いつも愛人についてのいざこざで頭を悩まし...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...百円で一切いざこざ無しという事にしようじゃないか...
永井荷風 「申訳」
...いざこざが起こるのだ...
永井隆 「この子を残して」
...醜い恋のいざこざにいつまで衝突(ぶつかり)合ふのです...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...菊五郎の芝居は見るの見ぬのとの紛紜(いざこざ)があった...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...面白うないいざこざが出来るんでは...
火野葦平 「花と龍」
...ではその秋津と利根子との間に何かいざこざが起つたので利根子の心理が何時もと異つた風に廻転してゐるのであらうか...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...要するにこれは芸人仲間の紛糾(いざこざ)から根を引いての意趣晴しに過ぎないかも知れない...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...もう綺麗(きれい)さっぱりといざこざなしに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...神は人間界のいざこざには一切かかわりあわないと信じさせた理由の一つではあるまいか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...後で何ぞいざこざでもあったら嫌だし――などと思ったので...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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