...――彼は家庭のいざこざの外にも彼等の知らない金の工面にいつも重荷を背負いつづけだった...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...いざこざは面倒でさ...
泉鏡花 「海城発電」
...静まり返った中にわけもなくいざこざが起って来て...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...はよういってよんでこんか! いざこざ申しおったら...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...練吉はかういふことにつきもののいざこざの矢面に立たなくてもいゝわけであつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...話がまた紛糾(いざこざ)を来(きた)した...
徳田秋声 「挿話」
...絶え間のないいざこざが始まった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...こんないざこざは大嫌いだが...
中島敦 「光と風と夢」
...御武家方の紛糾(いざこざ)は畠違いでございます」「それも承知だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...田島屋との紛紜(いざこざ)でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...商賣の方のいざこざは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...うるさいいざこざはぬきにして...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...途中のいざこざは抜きにして...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...いざこざのあるわけはないが...
火野葦平 「花と龍」
...要するにこれは芸人仲間の紛糾(いざこざ)から根を引いての意趣晴しに過ぎないかも知れない...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...余り艷かすぎるということでいざこざがおこって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ひと口に云えない妙ないざこざがある...
山本周五郎 「新潮記」
...生糸貿易上のいざこざがだんだんこじれて...
和辻哲郎 「鎖国」
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