...私のために父母のいさかいの絶えぬを悲しく思いて」とばかりにて跡は言わず...
饗庭篁村 「良夜」
...ちょっとした問題が飛んだいさかいのもとになったりする...
上田広 「指導物語」
...先年里人(さとびと)妻その夫といさかいて大(おおい)にいかりしがこの熱湯に身をなげけるに...
高浜虚子 「別府温泉」
...竜胆寺どのといさかいを生じ...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...辛抱しょう思えば出来んことはないさかいにな」「けど...
谷崎潤一郎 「細雪」
...悦ちゃんは心配ないさかい歌舞伎座見に行って来なさいなどと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...べつにいさかいもなく...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...わたしはまた/\この二つのいさかいを...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...こんな風のいさかいが――時にはもっと悪性のいさかいが...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...喧嘩(けんか)があるそうな」「武家と武家との争闘(いさかい)じゃ」「おお...
中里介山 「大菩薩峠」
...つまらねえいさかいをしなさんなよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...之が原因(もと)で始終中(しょっちゅう)争論(いさかい)の絶え間が無い...
羽志主水 「越後獅子」
...いさかいの起こりそうな様子は見えませんでした...
平林初之輔 「祭の夜」
...そのいさかいがだんだん昂(こう)じて...
堀辰雄 「幼年時代」
...いさかいで別れたくない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...スカースデール夫妻がいさかいを起こすことはない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...この口いさかいを聴(き)いてはずかしくてたまらぬので...
柳田国男 「母の手毬歌」
...誰もいさかいなぞしたかねえが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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