...行く行くは皆ああして羽根が生えて飛んでいかれるは定(じょう)なれど...
有島武郎 「星座」
...上の一枚に下部から一気呵成に岩や木や水や雲といったものをどんどんと描いていかれる...
上村松園 「三人の師」
...次の紙にまた別の趣向の絵をどんどん描いていかれる...
上村松園 「三人の師」
...二十面相がつれていかれるのを見おくったのです...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...国民が打ちたたく石は多くはただその墓にもっていかれる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...天子が御猟(ごりょう)にいかれるという噂が伝わって来た...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「成仙」
...これからますます自分の懐抱(かいほう)を実行していかれる身なんですから」こう言って...
田山花袋 「田舎教師」
...彼方(あっち)へ廻ってもいかれるだ」辰爺さんが顋(あご)でしゃくる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...いっしょにお父さんのももらっていかれる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...旅にいかれるそうだ...
豊島与志雄 「長彦と丸彦」
...つかつかと石太郎の前に歩いていかれる...
新美南吉 「屁」
...さてそのあとで楽屋の奥の誰も人の来ないところへ連れていかれると...
正岡容 「初看板」
...マネージャーをやとってそれにいくらかでも持っていかれるなどということはまた...
正岡容 「わが寄席青春録」
...翌日徹夜のままで帰っていかれる先生にもっとお礼を言いたいと思っても思うように声が出なかった...
宮城道雄 「耳の日記」
...お楽に暮していかれるだけはございます...
宮原晃一郎 「竜宮の犬」
...結ぼれの解けぬ歎きを少しずつ語っていかれるのは非常に気の楽になることのように薫に思われたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ガチョウがどっちへつれていかれるかを知らせるために...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...お命(いのち)をいずこへ捨てにいかれるお心でござるか!」声たからかに呼(よ)びとめた者がある...
吉川英治 「神州天馬侠」
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