...かるいかるい、枯草のそよぎにも似る小馬のすすみは、あの、ぱらぱらとうつTimbale(タンバアル)のふしのねにそぞろなみだぐむ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...山半(やまのなかば)は老樹(らうじゆ)条(えだ)をつらね半(なかば)より上は岩石(がんぜき)畳々(でふ/\)として其形(そのかたち)竜躍(りようをどり)虎怒(とらいかる)がごとく奇々怪々(きゝくわい/\)言(いふ)べからず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...これを里俗の祝事(いはひごと)とすればいかる家なく...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
......
種田山頭火 「草木塔」
...あらたに梨をうゑたるを見てよめるあまたゝび來むと我はもふ斑鳩(いかるが)の苗なる梨のなりもならずもはじめの月見の日なりけるが...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...丹波路何鹿(いかるが)の和知(わち)のみ溪の八十村に名に負ふ栗山いまだはやけむ丹後舞鶴の港より船に乘りて宮津へ志す眞白帆のはらゝに泛ける與謝の海や天の橋立ゆほびかに見ゆ二十三日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...あの虚子の「斑鳩(いかるが)物語」に出てくる...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...一と昔まえのいかるがの里の若い娘のことを描いた物語の書き出しのところなどが...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...いかるがの宿に籠(こ)もるのではない...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...斑鳩(いかるが)に到て休...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ヰロリをカナゴと謂う例は丹波(たんば)の天田(あまだ)・何鹿(いかるが)辺に一つあり...
柳田国男 「木綿以前の事」
...いかるがという鳥がヒジリコキーと啼いたというのも...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...当地の斑鳩(いかるが)嶽に山荘を構えている雨龍太郎と申す奴...
吉川英治 「剣難女難」
...何と云っても斑鳩嶽(いかるがだけ)の山奥の単調さは免(まぬが)れない...
吉川英治 「剣難女難」
...斑鳩(いかるが)を経(へ)...
吉川英治 「私本太平記」
...はるか斑鳩(いかるが)あたりまで進めながらなお...
吉川英治 「私本太平記」
...もう播州(ばんしゅう)の龍野(たつの)から斑鳩(いかるが)へもほど近い...
吉川英治 「宮本武蔵」
...聖徳太子の斑鳩宮(いかるがのみや)は今の堂の配置とは異なっていたらしい...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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