...陸のかげにしずかに碇(いかり)をおろしている帆かけ舟の高い帆柱があちらこちらに見えていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...図‐577錨(いかり)には数種の型がある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...阿Qの怒(いかり)尋常一様のものではない...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...朗々(のどか)なりしも掌(てのひら)をかへすがごとく天(てん)怒(いかり)地(ち)狂(くるひ)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...先年里人(さとびと)妻その夫といさかいて大(おおい)にいかりしがこの熱湯に身をなげけるに...
高浜虚子 「別府温泉」
...おいかりなさいませぬようお願い申します...
太宰治 「虚構の春」
...茱萸の木から暫くで道は五十里(いかり)川の岸へ出る...
長塚節 「痍のあと」
...怒(いかり)? 怒では全然調和を破る...
夏目漱石 「草枕」
...その中に怒(いかり)を含んでいると解釈した彼は...
夏目漱石 「行人」
...碇綱(いかりづな)を切つて投げた庖丁が當つたんです」お蔦は顏を擧げてはつきり言ふのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...錨(いかり)を巻き始めた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...港に錨(いかり)をおろしているそうですから...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...錨(いかり)のような鉤(かぎ)がついている...
火野葦平 「花と龍」
...『山城』も錨(いかり)をあげた...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...若し我を憎(にくみ)誹(そし)りたまふとも怒(いかり)恨(うらむ)ること勿れ...
福沢諭吉 「女大学評論」
...碇関(いかりがせき)という関があって番人が置いてある...
森鴎外 「渋江抽斎」
...強硬な意志の中にしっかりと根をおろし錨(いかり)をおろしている不徳にいたっては...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...憤激(いかり)の余り肩で呼吸をしている呉羽の見幕に辛うじて対抗しながら...
夢野久作 「二重心臓」
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