...桜田門の向かいに立ついかめしい建物の玄関に着いた...
海野十三 「火星兵団」
...いかめしい顔つきに似合わぬ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...いかめしい顔つきになり...
太宰治 「姥捨」
...頬髭(ほおひげ)いかめしい年輩の執事が訪れて来ました...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...いかめしい大名の奥御殿(おくごてん)に住む姫君と母とは...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...いかめしい現実境が来る...
種田山頭火 「夜長ノート」
...いかめしい表情のままで言った...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...いかめしい高い壁がはっきり見えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...昂然(こうぜん)としたいかめしい調子で答えた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いかめしい制服の守衛が手を振つて...
野上豐一郎 「奈良二題」
...明かに刑事と思われる二人の人物がいかめしい顔をして突っ立っているのを見たのである...
橋本五郎 「殺人迷路」
...一方の壁にはベートホーヴェンのあのいかめしい肖像画をかけているかと思うと...
浜尾四郎 「殺人鬼」
...忽(たちま)ち武装いかめしい軍艦に変るのだ...
宮原晃一郎 「怪艦ウルフ号」
...子供たちはまた容貌いかめしい髯だらけの去定に怖れたようで...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...いかめしい肩書の人々は...
吉川英治 「私本太平記」
...いかめしい厚札(あつふだ)の高札に書かれてある官(かみ)の掲示である...
吉川英治 「親鸞」
...その内側から、革袴(かわばかま)をつけた侍が、いかめしい声で、「何者じゃ」と、いうのが響いた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...カバレット・バビロンの白煉瓦の高層な建物から流れるワルツの曲が街角に直立した赤い帽子の印度巡査をモスモロスの道化役者風にしたててバビロンの入口の廻転ドアの前に金モールのいかめしい英国人の門衛が莞爾(かんじ)とした笑いをたたえている...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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