...あのいかめしい人物のニコラス・ヴェダーでさえ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...すぐまたもとのいかめしい顔になって...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...甲冑姿いかめしい男子までが...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...いかめしい鉄のとびらの門をはいると...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...しかも鉄のようにいかめしい人魚が...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...あのいかめしい青銅のからだが...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...いかめしい文章の長い手紙を...
太宰治 「人間失格」
...が、それにしても、頬髯いかめしい、あから顔の四十いくつかの左近将監が、しきりに待ちきっていた碁のあいてというのは、こんな年端(としは)もいかぬ少年だったのでしょうか? しかもくりかえしてこの少年のけだかいこと、うつくしいことは、なんと水際だっていたことでしょう...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...いかめしい表情のままで言った...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...それからいかめしい様子をした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いかめしい顔をし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いかめしいやうすでした...
豊島与志雄 「シロ・クロ物語」
...常山木の幹でとらえた見事な甲虫はいかめしい角を立てて虫籠の中にいる...
中谷宇吉郎 「寅彦の遺跡」
...そう思っていただくわ」坂田がいかめしいくらいな口調でサト子に言った...
久生十蘭 「あなたも私も」
...いかめしい生活を恢復した...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「まあ、何ということを! このお人は!」浪路は、心からおこったように、大きな目で、彼を見据えて、「お上の御寵愛が、どのように深かろうと、それが、わたしに何のこと!」と、激しくいって、「そなたは、わたしが、好んで、御殿へなぞ上ったとお思いなさりますの? あの、窮屈で、いかめしい、何のよろこびもない、牢屋のようなところへ――そして、お上が、どんなお方かさえも、御存知なさらぬ癖に、憎い憎い、そのようなことを――」「恐れながら、上さまは、この世のいかなるお方さまよりも、御権威のお方とのみ、存じ上げておりますゆえ、世上の女性方は、あなたさまの御境涯を、お羨み申さぬものとてござりませぬ――そのおん方さまの御愛を、お身お一つにおしめなされていられますあなたさま、こうして、直(じ)き直きお言葉を交していただきますさえ、何とのう辱(かたじけ)なさすぎる気がいたしまして――」雪之丞は、ますます女ごころを、焦(い)ら立たせようとする...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いかめしい顔を並べている諸将へ向って...
吉川英治 「三国志」
...“通るべからず”の制札(せいさつ)がいかめしい...
吉川英治 「新書太閤記」
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