...いかにも俺が艦長の命令を自分勝手に変更したようなことになって具合が悪い...
石川欣一 「比島投降記」
...」いわれてみますと、いかにも、その岩は烏帽子という昔のかんむりとそっくりの形をしています...
江戸川乱歩 「大金塊」
...一時ちょっと万物が虚脱するような真昼の静寂だった――どうもいかにも大事件が突発しそうだが...
谷譲次 「踊る地平線」
...それがまたいかにも気違いじみてて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...いかにも上機嫌で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...いかにも惨禍の跡を見るようで...
外村繁 「日を愛しむ」
...いかにも生気があふれている...
永井隆 「この子を残して」
...それから感情の現わし方がいかにも露骨でありながら一種の型にはいっているという意味で誠がかえって出ていないようにもみえた...
夏目漱石 「手紙」
...自分がいかにも偉い者にでもなったように...
新渡戸稲造 「自警録」
...金を路傍(ろぼう)の土芥(どかい)のごとくみなすのはいかにも欲(よく)がなく潔(いさぎ)よく聞こえるが...
新渡戸稲造 「自警録」
...いかにも北信の冬籠らしい情景をつくりだしてゐた...
野上豐一郎 「北信早春譜」
...小僧孝吉の説明はいかにも理につんでをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかにも縁の遠いもので...
久生十蘭 「キャラコさん」
...いかにも歩きにくそうに歩いて行った...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...私は昔は得意さうにしてゐたパイプをこの頃はいかにもつまらなさうに啣へたまま...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...そのペン先がいかにも使い順(な)らされて...
「今朝の雪」
...いかにも見事な敵振りの武者が...
吉川英治 「私本太平記」
...いかにも「名所」らしい...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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