...いかにも良家の子弟らしい少年が他人の家庭の面白さを品よく見物してゐる場合で...
犬養健 「愚かな父」
...いかにも気の毒千万だぜ...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...いかにもアメリカがやりそうな...
海野十三 「豆潜水艇の行方」
...いかにも立派な仕上げとなる漆喰塗りの効率と便益とをあらためて感服し...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そこにいかにもメシ屋らしい安直なメシ屋があるのだ...
高見順 「如何なる星の下に」
...いかにも精力的らしい体臭(たいしゅう)をぷんぷんさせながら...
田中英光 「オリンポスの果実」
...津はいかにも城下らしいおちついた都会であつた...
種田山頭火 「旅日記」
...いかにも気にかかるような風で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それはいかにも朝鮮人らしい好みであった...
中島敦 「プウルの傍で」
...「いかにも尤(もっと)も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これはいかにも利巧者らしい良い女でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかにも如才の無ささうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかにもしどろもどろです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかにも急速では御座りますが直様(すぐさま)掃除にかかりたう御座りますとて...
樋口一葉 「うつせみ」
...いかにもそらぞらしくひびいたので...
久生十蘭 「あなたも私も」
...いかにも叔母らしい...
山本周五郎 「竹柏記」
...いかにもばさらないい方で彼らしい言と思われたが...
吉川英治 「私本太平記」
...いかにも、そういう御法度はあるが、駈落事(かけおちごと)などは、滅多(めった)に、ほんとに曝し者にいたした例はすくないのじゃ、――だが、望みとあれば手配をしてつかわそう』『ありがとう存じます』『然し――新之助のほうから、娘は返してやるが、その代りに、父親の生命(いのち)をもどしてくれという正当な訴えが出たらそちは何うする』『民谷さんは、自分の考えで、自分の生命をちぢめなすったのでございます...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
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