...いかさま身分のある人にちがいありません...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...八蔵は急いで鉄棒押隠し、「いかさま、叩くわ...
泉鏡花 「活人形」
...(卓子(テエブル)に伸上る)はは、いかさま、いや、若様...
泉鏡花 「海神別荘」
...然し看板(かんばん)を出した慾張り屋の与右衛門さんは、詐を云わぬ、いかさまをせぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...同じ露店の大道商人となるとも自分は髭を生し洋服を着て演舌口調に医学の説明でいかさまの薬を売ろうよりむしろ黙して裏町の縁日(えんにち)にボッタラ焼(やき)をやくか粉細工(しんこざいく)でもこねるであろう...
永井荷風 「日和下駄」
...これは御支配の駒井能登守殿のお屋敷ではござらぬか」「いかさま...
中里介山 「大菩薩峠」
...いかさまな藝當を見せたりして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかさまでない實力と...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...硯(すずり)はいかさまに成(なり)ぬらん...
樋口一葉 「月の夜」
...いかさま手に合わぬだろうが...
久生十蘭 「玉取物語」
...というまさにいかさまぺてん師の服装から...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...いかさまものです...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...いかさま林から切り出したのを...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...いかさま賽については...
山本周五郎 「季節のない街」
...この男」「いかさま」大介も苦笑した...
吉川英治 「新書太閤記」
...いかさま博奕(ばくち)の立番(たちばん)までやって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「いかさまッ!」と...
吉川英治 「野槌の百」
...左様ないかさま刀(もの)と混同されては心外である...
吉川英治 「山浦清麿」
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