...阿Qもまたいい気味だと思いながら内々恐れていると...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...「いい気味だ!」僕の心は...
岩野泡鳴 「耽溺」
...いい気味だ」竹見は...
海野十三 「火薬船」
...まるで、噴水のように涙がわき出るぞ、いい気味だ...
江戸川乱歩 「影男」
...それで私はいい気味だと思いますが...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...それはとにかく、小田切氏の結婚と同時に宮本夫人に、好感を持たなかったある一部の連中は、いい気味だ、絶世の美人も伯爵令嬢という肩書には美事背負投げを喰わされたではないか、と云って嘲笑した...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...あの連中がひっぱたかれたのかな? それならいい気味だが!……」ラキーチンが騒ぎ立てるのも無理ではなかった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そして、俺ももしかすると、彼女がいなかったら――君のことだよ――彼女がいなかったら、それらの女たちの誰かと結婚するようになるかも知れなかったんだ、ざまあ見ろ、いい気味だ、とそんな気持がして、それから、ふと、空を仰いだりするひょうしに、君のことが憎らしくなるんだ...
豊島与志雄 「潮風」
...――いい気味だ――って吐(ぬ)かしましたよ」「田原屋は?」「驚きましたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いい気味といえばいい気味だ...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...「まあ何んていい気味だろう...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...「どうもいい気味だね...
宮沢賢治 「クねずみ」
...少しいい気味だ、うちへ来ない罰(ばち)よ」「今晩から来てよ、あの婆さんなかなか要領がいい...
宮本百合子 「明るい海浜」
...東條たちにたいしていい気味だとおもうのはまちがっている...
宮本百合子 「新しい潮」
...いい気味だというような嘲笑を浴びせた...
吉川英治 「三国志」
...「やあ、いい気味だ、いい気味だ! ひっヒヒヒヒヒ」白い歯をむきだして、虚空(こくう)に凱歌(がいか)をあげた蛾次郎(がじろう)は、口にくわえていた細竹(ほそだけ)の杖(つえ)を持ちなおし、ここ、竹童そッくりの大得意(だいとくい)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...いい気味だったろうが」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――いい気味だと思っておれは飲んでいるんだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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