...「十分か二十分ぐっすり寝入るんですのよ……痛みも何も忘れてしまっていい心持ちに……...
有島武郎 「或る女」
...どこからでも十分観賞に堪え得る顔になれたら自由で安心でいい心持ちだろうとは思うが...
伊丹万作 「顔の美について」
...それはさびしいけれどもまことに身も心も軽々としたいい心持ちのものであつた...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...いい心持ちがしない...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そして無理に西洋人らしくこしらえた声でどなるのがどういうものかあまりいい心持ちがしない...
寺田寅彦 「路傍の草」
...いい心持ちにうとうと居眠(いねむ)ってしまいました...
豊島与志雄 「ひでり狐」
...いい心持ちの道だった...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...騒がしいというよりはかえっていい心持ちである...
夏目漱石 「三四郎」
...「ああいい心持ちだ」と圭さんは波のなかで云った...
夏目漱石 「二百十日」
...いい心持ちになって眠気(ねむけ)がさしたから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...いい心持ちには相違ない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...船が岸を去れば去るほどいい心持ちがした...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...オイほめられてすぐいい心持ちになるような根性はほんとに直しちまえよ」なにも知らない師匠は言って...
正岡容 「寄席」
...そんな不必要なお喋りをするであろうか! そういう作家であるからこそかんじんの村の集りで自分だけいい心持ちになって喋り...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...輿の中では閭がひどくいい心持ちになっている...
森鴎外 「寒山拾得」
...どんなにかいい心持ちであろう……というような...
夢野久作 「鉄鎚」
...トテモいい心持ちに酔うからね...
夢野久作 「焦点を合せる」
...何とも言えずいい心持ちになる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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