...「十分か二十分ぐっすり寝入るんですのよ……痛みも何も忘れてしまっていい心持ちに……...
有島武郎 「或る女」
...いい心持ちがしない...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...宅(うち)の庭には何もなくなった霜枯れ時分にここへ来ると生まれかわったようにいい心持ちがする...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...せっかく食欲を満足したあとでアイスやコーヒーを味わいかけていい心持ちになっている時分に...
寺田寅彦 「路傍の草」
...そして無理に西洋人らしくこしらえた声でどなるのがどういうものかあまりいい心持ちがしない...
寺田寅彦 「路傍の草」
...いい心持ちにうとうと居眠(いねむ)ってしまいました...
豊島与志雄 「ひでり狐」
...さぞいい心持ちだったろうと思う...
夏目漱石 「三四郎」
...いい心持ちになって眠気(ねむけ)がさしたから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...――そうするといい心持ちだ」鈴木君がしきりに主人の動静を研究していると...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...オイほめられてすぐいい心持ちになるような根性はほんとに直しちまえよ」なにも知らない師匠は言って...
正岡容 「寄席」
...暖(あたた)かい炉(ろ)の火がどんなにいい心持ちであったろう...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...そんな不必要なお喋りをするであろうか! そういう作家であるからこそかんじんの村の集りで自分だけいい心持ちになって喋り...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...人の情(じょう)としていい心持ちはせぬはずである...
森鴎外 「高瀬舟」
...梅のにおいを嗅ぐと何とも言えないいい心持ちになって...
夢野久作 「梅のにおい」
...どんなにかいい心持ちだろう...
夢野久作 「鉄鎚」
...いい心持ちにあたたまり初めた...
夢野久作 「鉄鎚」
...それから東中洲(ひがしなかす)の賑やかな処で一杯引っかけてスッカリいい心持ちになりながら...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...しかし何とも言えぬ平和ないい心持ちだった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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