...「十分か二十分ぐっすり寝入るんですのよ……痛みも何も忘れてしまっていい心持ちに……...
有島武郎 「或る女」
...それはさびしいけれどもまことに身も心も軽々としたいい心持ちのものであつた...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...いい心持ちでした...
寺田寅彦 「先生への通信」
...想像するだけでも私は胸の奥底まで晴れ晴れとするようないい心持ちがする...
寺田寅彦 「解かれた象」
...そういういい心持ちが常態であってみれば...
寺田寅彦 「笑い」
...そのままいい心持ちになって...
豊島与志雄 「魔法探し」
...いい心持ちになって上がってみると...
夏目漱石 「三四郎」
...いい心持ちに寝た...
夏目漱石 「三四郎」
...「ああいい心持ちだ」と圭さんは波のなかで云った...
夏目漱石 「二百十日」
...泥足のまま椽側(えんがわ)へ上(あが)って座蒲団の真中へ寝転(ねこ)ろんで見るといい心持ちだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...オイほめられてすぐいい心持ちになるような根性はほんとに直しちまえよ」なにも知らない師匠は言って...
正岡容 「寄席」
...そんな不必要なお喋りをするであろうか! そういう作家であるからこそかんじんの村の集りで自分だけいい心持ちになって喋り...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...輿の中では閭がひどくいい心持ちになっている...
森鴎外 「寒山拾得」
...人の情(じょう)としていい心持ちはせぬはずである...
森鴎外 「高瀬舟」
...梅のにおいを嗅ぐと何とも言えないいい心持ちになって...
夢野久作 「梅のにおい」
...トテモいい心持ちに酔うからね...
夢野久作 「焦点を合せる」
...しかし何とも言えぬ平和ないい心持ちだった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...何とも言えずいい心持ちになる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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