...八一ねえさんは心掛けのごくいい人であった...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...中に這入つた加集(かしふ)ばかりがいい人物になつてゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...安心して物の云へるいい人であつたと云ふ事は...
上村松園 「旧い記憶を辿つて」
...なかなかいい人だし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...何といういい人だろうと思いました...
壺井栄 「柿の木のある家」
...ほんとにいい人なんですもの!」と言って...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...いわゆる頭のいい人は...
寺田寅彦 「科学者とあたま」
...頭のいい人には恋ができない...
寺田寅彦 「科学者とあたま」
...情婦ができたかと思えばその女には他にいい人があるのを間もなく発見する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いい人だ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...いったい誰だ? 友人か? いい人間か? 関係している人間か? 助けてくれようとする者か? 一人だけなのだろうか? たくさんの人間がいるのだろうか? まだ助かる見込みはあるのか? 忘れられていた異議があるのか? きっとそんな異議があるはずだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...例えば初めのうちいい人だとか何とか評価していたには...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...家じゅうの人が皆実にいい人たちだもんだからお嫁さんも安心しているのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こんなにかわいい人を置いて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「いい人ですね、あのおようさんという人は」と男が云った、「旦那には悪かったが、いまの話をみんな聞きました、ええ、勝手にいて聞いたんです、旦那の仰しゃることも、おかみさんの云うこともみんな聞きましたよ」「どうしてまた、勝手なんぞに」男は康二郎を遮って云った、「そいつもあとで云いますが、さきにこっちから訊かして下さい、旦那は、あの人を諦めやあしないでしょうね」康二郎はなにか云おうとしたが、思い直したように口をつぐんだ...
山本周五郎 「ひとでなし」
...なかなかいい人物じゃありませんか...
吉川英治 「松のや露八」
...置いて行かれましたので」「気持のいい人間もあるものだな」「ところが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「どれも皆頭のいい人で,学問もあり経験も豊富だといふやうな人達を集めて相談してゐる...
吉野秀雄 「秋艸道人の書について」
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