...いいとも...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...すると、壱岐(いき)は、ほめられたのが、よほどうれしかったとみえて、「ああ、いいとも...
高山毅 「福沢諭吉」
...「そして私帰りにプラツア・デ・カタルニアへ行って買いたいものがありますの……貴方にもぜひ手伝っていただきたいと思ってますのよ」「いいともいいとも...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...「いいとも、ぼくが君たちを代表してそのゥ、名前ばあげるよ」しかし父親はポツンと淋(さび)しそうに肩をすぼめていた...
徳永直 「冬枯れ」
...「あ、いいとも、ご飯はまだ?」「まだだけど、そうしてられない――」「じゃ、どこまで歩いてさよならにする」「此処からでもいいな――急ぐんだ」「さよなら、じゃ...
戸田豊子 「歩む」
...いいとも悪いとも言明しなかったまでだ...
豊島与志雄 「子を奪う」
...──あけていいの?」「いいとも...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...行くところまで行きねえな」「いいとも」この日...
中里介山 「大菩薩峠」
...いったいどうしたわけでござります」「あははは」道庵先生は笑って、「あれは二両取りという新手だ、あれで首尾よくとっちめてしまった」「いや町内では、もう大変な評判で、さっきから入り代り立ち代りお礼にやって来ますが、なんでも先生が柔術の達人で、茶袋を手玉に取って投げたと言って騒いでいますが、その二両取りというのは、やはり柔術の手なんでございますかね」「あはははは」道庵はいちだんと大口をあけて笑い、「柔術(やわら)の手だとも、俺が新発明の柔術の新手だわい、尤(もっと)も古い型を少しは取り入れてあるんだがな、それを場合に当って器用に施(ほどこ)し用いたというのが拙者の働きさ」「その型をひとつ、伝授を受けたいものでございますね」「あはははは、いいとも、二両取りの型をひとつ話してやろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...安心して上がりたまえ」「いいかい」「いいとも」「そら上がるぜ...
夏目漱石 「二百十日」
...いいとも」平次はそう言いながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...『ああいいとも』と...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「それはいいとも」わたしたち二人だけになると...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...百や二百の頒(わ)け前じゃ承知しねえぞ』『いいとも...
吉川英治 「魚紋」
...お心当りの旅籠を一つ……」「いいとも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「道があるんだけれど、分らなくなっちまう」「さすがに、十郡にわたるという武蔵野の原は広いな」「どこまで行くんです」「どこか、住み心地のよさそうな所まで」「住むんですか、ここへ」「いいだろう」「…………」伊織は、いいとも、悪いともいわない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「いいともさ、さあかかっておいでな」と、つい面白くなったカテリーナ・リヴォーヴナは答えて、両の肘をもちあげた...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...またその他の人々のような苦しみと我儘(わがまま)との生活をすればいいとも願わない...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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