...すでにいいかげん閑文字を羅列したことを恥じる...
有島武郎 「想片」
...それで手足の指などは自分のからだの一部とは思われないように冷え凍えてこちこちしている代わりに頭の中などはいいかげんにあたたかいものがよい程度に充実しているような気がしている...
寺田寅彦 「春六題」
...親爺もいいかげんおれには飽きたろうな』と彼は肚の中で思った...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そ奴がお稽古の最中になにか話しかけたからいやだつたけれどいいかげんにあしらつてたら先生が見つけ黒板に二人の苗字を書きならべて頭へ大きな黒玉をつけた...
中勘助 「銀の匙」
...いいかげんに話していると...
中里介山 「大菩薩峠」
...いいかげんにおっかさんの所へそう言ってあげよう...
夏目漱石 「三四郎」
...いいかげんな事をしてるじゃないのッ!」「なにッ!」飯田さんは私を睨む...
林芙美子 「新版 放浪記」
...それでもいいかげんな命令なんかで手放すことはないのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...タワケたことはいいかげんによすほうがいいわね」「あら...
久生十蘭 「あなたも私も」
...頼んでおいた電話のこと多賀ちゃんが一つもしていないのでいいかげん斜めになったところへあれをよんですっかり情けなくなって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お袖 いいかげんに...
三好十郎 「好日」
...なんでも扱つて金もうけをしようと言つた――いいかげんなものです」「社長というのは?」「黒田という人です...
三好十郎 「肌の匂い」
...おれ一人に取り憑(つ)いた宿命でおまえはもう沢山だろうからいいかげんに止せ...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...いいかげんにはっきり身を固めないと...
森本薫 「華々しき一族」
...いいかげんに港にかえってきて死になさい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もういいかげんにして置きましょう...
柳田國男 「日本の伝説」
...いいかげんにしろ...
山本周五郎 「風流太平記」
...いいかげんにくたばっておしまいよ」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
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