...「来(こ)ない?……そりゃお前いいかげんじゃろう」と倉地はたしなめるような調子になった...
有島武郎 「或る女」
...いいかげんな呪術師(まじないし)がありますが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...つまりいいかげんに...
寺田寅彦 「案内者」
...いつでもいいかげん酔っていますから...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...おれも釣り込まれていいかげんの狂言師になったわい」十三宇治山田の米友はこの頃...
中里介山 「大菩薩峠」
...いいかげんのお座なりでごまかし了(おお)せる相手ではなし...
中里介山 「大菩薩峠」
...白雲もいいかげんにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...いいかげんの地点を選定し得たと見えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...いいかげん長い間お客をおっぽり出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...足を好加減(いいかげん)な所へ掛けると...
夏目漱石 「坑夫」
...まあいいかげんな生返事(なまへんじ)をしていた...
夏目漱石 「三四郎」
...みんないいかげんである...
夏目漱石 「三四郎」
...しかも余は世間の人の用いる通り好加減(いいかげん)な意味で用いて居るのだから...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...彫刻家としてのあなたの手腕に敬服せざるを得ないです」と好加減(いいかげん)な御世辞(おせじ)を並べて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ただ好加減(いいかげん)に坐っていたようである...
夏目漱石 「夢十夜」
...一文も使わず時にいいかげんな汽船以上の速力もでる...
服部之総 「黒船前後」
...敦子 そら、だから、そんないいかげんな――春子 だって、いいかげんだか、どうだかがどうしてわかるの? 男の方とはただいろいろとお附き合いをしていただけですもの、深いことは私にわかりゃしないわ...
三好十郎 「樹氷」
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