...いま都合を訊いて来てやるから待っていろと言っても、あん畜生、おれを突き退(の)けるようにして上って来ようとする――や! 来た、来た! 上って来やあがった!鄭吉炳 あいつ、俺たちに白眼(にら)まれてることを知らないわけじゃあるまい...
林不忘 「安重根」
...「あん畜生、余り女郎買して、鼻が無くなったんだろう...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...ほんとにあん畜生...
中里介山 「大菩薩峠」
...あん畜生――いい気味はいい気味だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...あん畜生と一と晩啀(いが)み合つたので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あん畜生に思い知らせる証拠の品――というのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あん畜生は身の程も知らずにお喜美さんを追い廻していました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あん畜生!」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...一筋繩でゆく代物ぢやあないて! つひぞあん畜生が一月分だつて月給の前借(まへがり)をさせた例しがあるかい――それよりやあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...あん畜生に一度ドゥブレットをやらせて見るがいいや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あん畜生の店では何ひとつ買えたもんじゃないってことを心得てなきゃ駄目だよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あの忌々しい出来損ひ野郎に姿を見せるくらゐたまらんことはないのぢや! あん畜生の眼の下に山のやうな水腫れでも出来るといいのぢやが!」ソローハは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...村長がなんでえ? あん畜生め...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「あん畜生ども、路地の奥に一と塊りになつて、踊つたり、人の袖を曳つぱつたり、舌を出したり、持ち物を引つたくつたりしやあがるんですよ……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...その他の「べら棒奴」とか「あん畜生奴が」等と云ふのは(それがまたこの時非常に屡々二人の間で使はれてゐた...
牧野信一 「南風譜」
...あん畜生! さうなつたら...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...「あっ……あん畜生」と...
吉川英治 「江戸三国志」
...あん畜生それや悧巧な奴だから...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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