...箏のおし手の「ゆしあんずるに」ゆのねふかうすましたり」などいふ條を推考せるをりに...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...「あんずる」は「按ずる」にて...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...按(あんずる)になだれは撫下(なでおり)る也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...按(あんず)るに和漢(わかん)三才図会(づゑ)寓類(ぐうるゐ)の部(ぶ)に...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...暖(あたゝか)な杏(あんず)の花(はな)の香(にほひ)のする希臘(ギリシヤ)に行(い)つてお傳(つた)へなさい...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...暖(あたたか)な杏(あんず)の花(はな)の香(におい)のする希臘(ギリシヤ)に行(い)ってお伝(つた)えなさい...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...あんず巻...
高見順 「如何なる星の下に」
...牆(かき)の内には桃や杏(あんず)の花が盛りで...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「嬰寧」
...杏(あんず)の実を貰ったのは...
田中英光 「オリンポスの果実」
...荷は皆杏(あんず)...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...杏(あんず)のように明るくて可憐(かれん)であった...
萩原朔太郎 「猫町」
...頬が杏(あんず)色にぼうっと紅らみ...
久生十蘭 「ノア」
...シロップは先日もお教え申したように桃でも梅でも杏(あんず)でも李(すもも)でも梨(なし)でも牡丹杏(ぼたんきょう)でも林檎(りんご)でも苺(いちご)でも何でも水気を付けずに皮を剥(む)いてザラメ糖か角砂糖を振かけて半日ほど置くと砂糖が溶けて菓物の液を沢山呼び出します...
村井弦斎 「食道楽」
...それを抜いて皿へ盛って桃とか杏(あんず)とか酸味(すみ)のある菓物(くだもの)の煮たのと附合せて食べると大層美味しゅうございます...
村井弦斎 「食道楽」
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室生犀星 「抒情小曲集」
...余按(あんずるに)震沢を太湖と称するときは湖といふも妨なし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...体裁ばかりで皮が厚く水気のない九年母(くねんぼ)、これは芝居の水菓子に幅を利かしたが誰しも閉口、その外、すもも、あんず、はたんきょうなど士君子は顧みない...
山本笑月 「明治世相百話」
...窓のわきの杏(あんず)の梢(こずえ)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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