...あんな人に憐(あわれ)みをかける所があるんだろうか」だが...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...自分の重大な遠征にあわれな坊さんを捕虜にしてぜひとも連れ出そうという意気ごみらしかつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...あわれな老人はそれに困らされた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...月はかぎりなくめぐって来よう!113あわれ...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...「なんというあわれなことでしょう...
久生十蘭 「だいこん」
...自分の話のあわれさにつまされて泣きだしたりした...
久生十蘭 「無月物語」
...あわれ! かの呪われし時...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...弟の愚を憐(あわれ)むよりも罵(ののし)り嘲(あざけ)るような調子であった...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...あわれな身の上の女なんだ」五闇太郎はもう一度...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「わしは、そなたの母御が、好きであったのだ――どうにもして、わがものにしたかったのだ――それは、いいことではなかった――わるいことであった――が、わしが、そなたの母御を、忘れかねたのは、ほんとのことじゃ――いつわりではない――」「母は、父親の女房だったのでござります――それを、言うことを聴きさえすれば、松浦屋を、つなぎとめるの、つぶすのと、くるしめ、いじめ――とうとう、あわれな母は、舌を噛んで、こう舌を噛んで亡(う)せたのでござりますぞ――」「ゆ、ゆるしてくれ、雪之丞――ゆるしてくれ! ああ、今ぞ思い当ったぞ――この一ヵ月に、思いもよらず、長崎以来一党の滅亡――さては、そなたの呪いであったのだな――」三斎隠居は、部屋の隅に、追いつめられたようになって、目を両手でふさごうとする...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...じぶんの貧しさへのあわれをみてとり...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...どこの国の悪政史にも見ない――生類御あわれみという...
吉川英治 「大岡越前」
...天が孔明の心をあわれみ給うて...
吉川英治 「三国志」
...あわれと見ていると...
吉川英治 「私本太平記」
...ひとの末路とのみは思えぬ」「あわれ...
吉川英治 「新書太閤記」
...義仲の生涯をあわれむ彼独自の義仲観があったのではあるまいか...
吉川英治 「随筆 新平家」
...その主従の道に殉じていった心根をあわれな限りに思った...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...かあいそうに、あの年よりが、一枚一枚、手足の生爪を剥(は)がされて、常磐の行方を云え、行方を吐(ほ)ざけと――」「…………」「不愍(ふびん)や、あわれや、他人でも人事(ひとごと)とは思えぬに、常磐の前は一体どこにいるのか、生きてはおらぬのか、生きているなら母御を見殺しにもすまいに――などと、都の噂は寄れば触(さわ)ればじゃ」「…………」「え...
吉川英治 「源頼朝」
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