...――以前(さき)の橋とは間(あわい)十間(けん)とは隔(へだ)たらぬに...
泉鏡花 「海の使者」
...遠慮(えんりょ)の眉は間(あわい)をおいたが...
泉鏡花 「縁結び」
...間(あわい)隔る...
泉鏡花 「海神別荘」
...天井からつるした石油ランプの、あわい光の中に、お化けのような仏像が、かさなりあって、立ちならんでいるのです...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...白いプラトークの下からのぞいているやや乱れた淡色(あわいろ)の金髪(きんぱつ)や...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...少しの間隔(あわい)を置いて審判が...
中里介山 「大菩薩峠」
...二つの大山脈のむずと押し並んだ、遙かあわいに、ひびのような青黒い条痕が一と筋、印されていた...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...絶壁のあわいへと...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...こういう雪とのあわいに...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...あわいお星さまをすかして...
林芙美子 「ふしぎな岩」
...あわい銀色の風が静かにわたっていった...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...すべてが灰色の影――かすかな不規則な記憶――あわい快楽と幻のような苦痛とのおぼろげな寄せあつめ――である...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...屋根廂(やねびさし)のあわいから...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...おずおずあけた戸のあわいから...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その間(あわい)...
宮本百合子 「餌」
...櫛比した宿屋と宿屋との軒のあわいを...
宮本百合子 「上林からの手紙」
...竹童のあわい影が平地(へいち)から崖(がけ)へ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...泉(いずみ)の亭(てい)の障子(しょうじ)にはあわい明かりがもれていた...
吉川英治 「神州天馬侠」
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