...固より我等が現實的自我である限り――我等の普遍的自我が「己れ」の繋縛を脱却し得ない限り...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...忙しい生活の間に心に浮んでは消えてゆく刹那々々の感じを愛惜(あいせき)する心が人間にある限り...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...文化の問題である限り...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...夫が現実的であり実際的である限り...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...同じ地上である限りは...
中里介山 「大菩薩峠」
...この涯しなき広袤は何を予言しているのだろう? そもそも御身そのものがかく宏大無辺である限り...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...でも命ある限り、希望があるし、船長などこんな危機は度々(たびたび)あったので、これしきでは全く動じなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...生命ある限り二度と再び立ち戻るを得ず...
本庄陸男 「石狩川」
...何うせそれはそれとして読物である限り...
牧野信一 「浪曼的月評」
...それが私のものである限りの思惟とそれが彼のものである限りの他の者の思惟との間の媒介である...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...危險思想である限りは...
森林太郎 「ロビンソン・クルソオ」
...自分があのままの自分である限り...
山本周五郎 「新潮記」
...美徳がある限り天下はいつまでも太平であろうとは誰でも感じていることで...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...日本の虚無というのはある限りの知力で探し廻り...
横光利一 「欧洲紀行」
...生ある限り知は消えぬごとくにだ...
横光利一 「夜の靴」
...花の証のある限り...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...しかし事が自分の自由の内にあって自分の決意を待つものである限りは...
和辻哲郎 「「ゼエレン・キェルケゴオル」序」
...この記憶ある限り私は...
和辻哲郎 「転向」
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