...去年の十月だったか、十一月だったか、それさえどうしても思い出せない程にぼんやりした薄暗がりの記憶の中から、やっと手捜(てさぐ)りに拾い出した、きれぎれの印象を書くのであるから、これを事実と云えば、ある意味では、やはり一種の事実であるが、またある意味では、いつか見た事のある悪夢の記録と同じ種類のものであって、決して厳密な意味の事実ではない...
寺田寅彦 「議会の印象」
...軍国の兵力の強さもある意味ではどれだけ多くの火薬やガソリンや石炭や重油の煙を作り得るかという点に関係するように思われる...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...これもまたある意味では西鶴の中の科学者の面貌を露出したものと云われるであろう...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...このジャーナリズムの一相と見らるる「事実の類型化」はある意味では確かにうそをつくことであるが...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...颱風に関する気象学者の研究はある意味では今日でもかなり進歩している...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...気候の春とはある意味では没交渉である...
寺田寅彦 「春六題」
...ある意味では野蛮でブルータルであると同時に一方ではまた新鮮で明朗で逞(たくま)しい美しさがないとは云われない...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...ある意味ではオランダ的でないといってもよいだろう...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...またある意味では好都合でもあった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...そう、ある意味では、わたしのために何かやったということはほんとうですわ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...壮年時代を通じてある意味ではただむなしい役目を果していたにすぎないと言いうる...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ある意味では相互に対立する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ある意味では古女房ですけど...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...十五万あればある意味では一種の殺人隊です...
宮本百合子 「浦和充子の事件に関して」
...それはある意味ではつつましい・良心にはじない・快楽でなければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その命ずるところはあのとおり混沌として不定であるから、ある意味では、不服従をも、解釈、実施、遵守における誤謬をも、あらかじめ許しているようなものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ある意味では機械を用いることによって...
柳宗悦 「工藝の道」
...これはある意味では「絶対者への依属の感情」とも解せられるものであるが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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