...蟻のあるきゆく姿よりも哀れちいさなものなのに違いありません...
上村松園 「無題抄」
...やはり透明な小箱を背おってあるきまわっているのを見た...
海野十三 「金属人間」
...とぼとぼとあるきつづけました...
高山毅 「福沢諭吉」
...さんざんあるきまわったすえ...
高山毅 「福沢諭吉」
...上に七八本の木立があるきりの...
豊島与志雄 「丘の上」
...土人の家が十軒ばかりあるきりで...
豊島与志雄 「スミトラ物語」
...那美さんといっしょにあるき出す...
夏目漱石 「草枕」
...色が悪いのだよ」高柳君は往来をあるきながら...
夏目漱石 「野分」
...そぞろあるきの見物はプロマイド屋の店さきにたつ心と...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...あとには点が二つ打ってあるきりであった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ふたりは てを つないで どんどん あるき...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「ばにばにベンジャミンのはなし」
...その裏の炭俵を鋪いたどろどろになつたぬかるみを飛び飛びにあるきながら...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...張りのあるきちんとした楷書風(かいしょふう)のものが本筋(ほんすじ)でありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...多勢(おおぜい)の人にまじって木の梢(こずえ)を渡りあるきながら...
柳田国男 「山の人生」
...夜などあるきに出ると...
山本周五郎 「さぶ」
...常陸びと一玉造へあがった早水秀之進はそのまま東へ向って休みなしにあるきつづけ...
山本周五郎 「新潮記」
...あるきましょう」と房二郎は男の背に手を掛けて云った...
山本周五郎 「へちまの木」
...千五百尺の深さまで掘ってようやく水を得た井戸が城郭の中に一つあるきりだ...
横光利一 「欧洲紀行」
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