...鼻はあるかなしかで低かった...
海野十三 「海底都市」
...十年に一人あるかなしか也と語(かたれ)り...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...現にこれには日本さへあるかなしのやうに...
太宰治 「地図」
...あるかなしの財布の中から五円札を一枚出したりしていた...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...百年に一回あるかなしの非常の場合に備えるために...
寺田寅彦 「地震雑感」
...頂上にただあるかなしの白い煙を漂わせているだけであった...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...月に一度もあるかなしの泊りは...
徳田秋声 「縮図」
...そしてその着物といふのが膝まであるかなしなのであつた...
中原中也 「耕二のこと」
...三十メートルあるかなしの川を隔てたすぐ向うに...
久生十蘭 「川波」
...匂やかな朱唇があるかなしに動いただけで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...あるかなしかの行燈(あんどう)の火光(ひかり)は...
広津柳浪 「今戸心中」
...あるかなしの微笑を浮べながら老人はさう言つて...
北條民雄 「間木老人」
...ほんたうにその鐘の大きさまでも直径が一尺もあるかなしの手頃な格構で...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...それは一年に一度あるかなしというチャンスだったからだが...
山本周五郎 「青べか物語」
...足のくるぶしまであるかなしかで...
山本周五郎 「さぶ」
...五年に一度あるかなしです...
吉川英治 「江戸三国志」
...北の政所(まんどころ)もあるかなしかのように...
吉川英治 「日本名婦伝」
...ツイ左手近く響いてゐる浪の音もあるかなしかの凪ぎである...
若山牧水 「樹木とその葉」
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