...より美なる生活は畢竟より芸術的な生活でもあり得るとしたならば仏陀の真実の教は...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...さもあり得るがごとく描く場合が多い...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...釘を踏んでその傷口から黴菌が入り敗血症になるという事はあり得る...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...二人があり得ることを感謝する念がなくなつたから...
竹久夢二 「砂がき」
...その他これに類するものが空想的なものであり得るとしても...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...また相手の商品を全く需要せぬのが利益であることもあり得るであろう...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...そして分析的のみが理論的であり得る...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...今日のブルジョア政党の実際の機能が果してそれ自身ファッショ化の有力な支持以外のものであり得るかは元来疑問なのだが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...処で映画はその動作の選択と背景や情況の選択とが非常に自由で奔放であり得るから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ただそれが人民戦線の同伴活動であり候補者的一翼であり得るということを多くは自覚していないために...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...文化の自由は一切の形態の下に於ける政治的自由とは無関係であり得るわけだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...そしてクラクズーは一方にごく有能な刑事であり得るほどの悪党だったかも知れなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こうもまあ冴(さ)えた色があり得るものかと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この世にあり得ることでッしょうか」源内先生は...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...『そして云うまでもなくこの利潤は親方工業者及び輸出商人の利潤であり得るに過ぎない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...即ち愛は純粹であり得るに反して...
三木清 「人生論ノート」
...人類が何時かわからない時において達し得ると想像される全体的真理は絶対的なものであり得るにしても...
三木清 「哲学入門」
...けれども瞬刻の祕境といふものは人間の油斷してゐる隙間にあり得るし...
室生犀星 「帆の世界」
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