...その羅馬にありし日の經歴には...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...この老文人がありし日の面影をしのびたいと思う...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ありし日のおもかげをそのままにしのばせているのです...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...私の手にはありし日の千代子の実際の姿だけが残った...
豊島与志雄 「理想の女」
...ありし日のあどけなさは今だに目から消えない...
永井隆 「この子を残して」
...ありし日の黒部いずこと...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ありし日の氷河の夢を浮べつつ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ありし日の楽しい...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ありし日の君と過せし...
林芙美子 「浮雲」
...しかし私の場合にはその唯事が唯事でなくなる様な非常事態もよく起つたものだと今はすつかり学者になりすましたありし日の情熱詩人が静かに往時を囘顧するものであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そのかみの日の睦言を塗りこめし壁の如くに倚りて歎かるこの壁を見るとその中には君と私との中に交はされたありし日の睦言が一杯塗りこめられてゐる様に思はれる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ありし日のパリを思い出した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...ありし日の夢二さんが上をしみ/″\と偲んだ...
正岡容 「下町歳事記」
...それがありし日のいろはである...
正岡容 「大正東京錦絵」
...ありし日の鴈次郎が扮した上方の生世話物の舞台をしづかにおもひ返さう...
正岡容 「大正東京錦絵」
...ありし日の式多津歌子の人気は...
正岡容 「寄席風流」
...私はありし日の江戸下町の生活をおもってひと長屋睦み合っている納まる御代の楽し艸(ぐさ)をいかばかり羨ましくおもい返したことだったろう...
正岡容 「我が圓朝研究」
...ありし日の父を偲ぼうと赤碕を訪れた...
柳田国男 「故郷七十年」
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