...幽界(ゆうかい)から観(み)た臨終(りんじゅう)の光景(ありさま)を知(し)りたいと仰(お)ッしゃるのでございましょう...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...そのありさまが、お姫さまには、この上もなくおそろしいものに思われました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...何の苦もないありさまに振舞(ふるも)うている...
伊藤左千夫 「去年」
...その詳細のありさまを聞けば...
井上円了 「おばけの正体」
...というようなありさまとか...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...などと追懐にふけっているとわたしの空想はそれからそれへと当時のありさまを幻にえがいて...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...今から四十五年前のプティー・ピクプュスのベルナール修道女らの住居のありさまが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...当時の街灯は綱にぶら下がってる赤い大きな星みたいなありさまで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何とか早く越してしまはなければならぬと云ふありさまで...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...妙子よりも隆吉はその贈物に心をときめかせるありさまで...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...その前にここらで敵情(敵のありさま)を探って見ようではないか...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...なにひとつおぼえることもできないというありさまでした...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話」
...そのありさまさらに戯言(たわむれごと)とも見えざれば...
柳田国男 「遠野物語」
...私は追われる身の一所不住というありさまですから...
山本周五郎 「失蝶記」
...「ちょうど世の中のありさまが似ておるので...
山本周五郎 「新潮記」
...食えなくなる――」という怨嗟(えんさ)が街には充ちているありさまだった...
吉川英治 「私本太平記」
...いまは民部のじぶんがすでにあぶないありさま...
吉川英治 「神州天馬侠」
...臭気充レ室というありさまであった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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