...黙ってこのありさまを見て過ごす事はできなくなった...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...そのありさまは、たいへんきれいです...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「幸福な一家」
...また湖水の深沈(しんちん)としずかなありさまやが...
伊藤左千夫 「河口湖」
...鰻まで出て芝居(しばい)をやって見せたというありさまだったから...
伊藤左千夫 「水籠」
...さっきからのありさまをだまって見つめていたが...
海野十三 「恐竜島」
...いまは立ちおうじょうのありさまです...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...今日世界のありさまを見るに...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...格子の外の宵闇に蝙蝠(こうもり)の飛ぶ町のありさまを...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...蛇と蛙の痛(いたま)しく噛み合っている有様(ありさま)を見て...
永井荷風 「狐」
...明らかに熱と疲れとにとらわれたありさまである...
夏目漱石 「三四郎」
...惨憺(さんたん)たる有様(ありさま)が展開するのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...諸藩の兵士が鉄砲を担(かつ)いで市中を巡廻(じゅんかい)して居るその有様(ありさま)の殺風景とも何とも...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...浪人ともいえば浪士ともいうありさまであったのです...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
...そういうありさまですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...早く、なんとかしないと! ――(自分の涙を自ら恥じ、自分に対して腹を立てて、語調が過度に刺すように鋭くなっている)僕はかっての自分を含めて――ウロウロしていた頃の自分をも含めてです――いまだに民族主義的な感傷論で以て、あれやこれやの良心遊戯にふけっていて、このありさまを、ありのままに正面から見ようとしない連中を――僕は憎みます...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...互いに打ちあい傷つけあい殺しあうありさまは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...……このありさまを見ると...
山本周五郎 「菊千代抄」
...世のありさまを思いあわせますと...
山本周五郎 「日本婦道記」
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