...あの狭(せま)い海岸(かいがん)が身動(みうご)きのできぬ有様(ありさま)じゃ...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...その時のありさまから...
有島武郎 「或る女」
...老僕驚きて不審にたえざるありさまなれば...
井上円了 「おばけの正体」
...改めてすやすやと睡りを貪(むさぼ)るという有様(ありさま)だった...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...一階にいる人たちも同じありさまなのでしょう...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...そのかみの官衙のありさまは...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...真に挙国一致で国のために働いているありさまはわれわれ人間から見るとまことにうらやましさに堪えぬ次第であるが...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...夢中(むちゆう)の有樣(ありさま)で...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...数多くの学友の事、先生達の事、寄宿舎の部屋部屋のはなし、食堂、浴室のありさま、――その浴室には素晴らしく大きな鏡があって、それへ自分の裸体の全身が初めて写った時のどんなに羞(はず)かしかったかという事、それから非常に親しくし合った友達が都合四人できてその人達とよく他人に隠れてその浴室の大鏡の前へ並んで立ったという事や、それから、やはりその中の一人で寺本さんという人が巻煙草をすう事が好きで、それが舎監に知れやしないかとどんなに心配していたかという事や、そんな数知れない多くの事を語った...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...このように外国人(がいこくじん)をおいはらえというありさまですから...
高山毅 「福沢諭吉」
...恰も桶屋(おけや)が桶の籠を打ち込む時の如き有樣(ありさま)に...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...ケメトスが炬火をかざして塔から河の淵へ飛んだ有様(ありさま)は...
豊島与志雄 「彗星の話」
...そのありさまは次のようである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かかるありさまでこの薄暗い汚苦しい有名なカンバーウェルと云う貧乏町の隣町に昨年の末から今日までおったのである...
夏目漱石 「倫敦消息」
...こんなありさまだのに...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...その酒を飲む時の有様(ありさま)を申せば...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...江戸の状況も甚だ心配されるようなありさまになった...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
...ようやくその日を凌(しの)ぐありさまであり...
山本周五郎 「さぶ」
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