...多少のありがた味を感じないわけにはいかなかったが...
徳田秋声 「蒼白い月」
...ありがた味も半ば減ずるわけなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...エネルギー式のありがた味を感ずる...
長岡半太郎 「アインシュタイン博士のこと」
...そのありがた味を納得するものは...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...我らが能から享(う)けるありがた味は下界の人情をよくそのままに写す手際(てぎわ)から出てくるのではない...
夏目漱石 「草枕」
...実世界の事実となるといかな御光(ごこう)でもありがた味が薄くなる...
夏目漱石 「坑夫」
...少しも卒業のありがた味はない」「そうかなあ...
夏目漱石 「野分」
...「今はそのありがた味(み)が解らないかも知れないが...
夏目漱石 「明暗」
...毎月(まいげつ)正確にお父さんのありがた味が少しずつ解る方が...
夏目漱石 「明暗」
...王様はとうとう高い御金を出して焚(や)け余(あま)りの三冊を買ったんですって……どうだこの話しで少しは書物のありがた味(み)が分ったろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一寸足らずの傷であるありがた味がよくわかります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...新しい学問を国語で学ぶというありがた味は...
柳田國男 「地名の研究」
...ここらが数字のありがた味(み)...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
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