...かういふ日には網代笠のありがたさを感じる...
種田山頭火 「行乞記」
...……友情のありがたさよ...
種田山頭火 「行乞記」
...△梅干のうまさよ、ありがたさよ...
種田山頭火 「行乞記」
...生きてゐるよろこびを知るならば生かされてゐるありがたさを忘れてはならない...
種田山頭火 「行乞記」
...やつと郵便がきた、友のありがたさ、子のありがたさをしみ/″\感じないではゐられなかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...お米のありがたさよ...
種田山頭火 「其中日記」
...飯! 飯といふもののうまさありがたさが身にしみる...
種田山頭火 「其中日記」
...今更のやうに大地と太陽とのありがたさを思ふ...
種田山頭火 「其中日記」
...温泉のありがたさ...
種田山頭火 「其中日記」
...菜葉のありがたさが身にしみる...
種田山頭火 「其中日記」
...ありがたさはなかなか解り難いものである...
種田山頭火 「水〔扉の言葉〕」
...慈雨にもまさるありがたさである...
牧野信一 「久保田万太郎」
...思いがけないこんな福音が転がり込んできたありがたさ...
正岡容 「小説 圓朝」
...先生になることに皮肉を感じているありがたさよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...殿様にかわいがって戴いたありがたさも同じことじゃ...
森鴎外 「阿部一族」
...その歓涙に瞼(まぶた)は霞んで、御霊廟(みたまや)の龕(がん)は、虹のような光をぽっと滲(にじ)ませ、あたりには、馥郁(ふくいく)と、蓮華(れんげ)が舞う心地がし、その寂光万華(まんげ)の燦(かが)やきの裡に、微笑したもう太子三尊のおん姿が見え、亡母の吉光御前や、妻の玉日も、その辺りに在るがような心地がして、ありがたさに、われをも忘れて声をあげて、和国教主の聖徳皇広大恩徳謝(しゃ)しがたし一心に帰命(きみょう)したてまつり奉讃不退ならしめよ!――刻、刻、刻、一瞬の間を刻(きざ)んで、彼のうしろには、鋭い刃が近づいていたのである...
吉川英治 「親鸞」
...あの御齢(おんよわい)に――とありがたさにお居間に近づき...
吉川英治 「親鸞」
...その後に口に殘る一種の餘香餘韻が酒のありがたさである...
若山牧水 「樹木とその葉」
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