...しかし、それはさように考える方が間違いで、暁の鐘の音、夕を告げる鐘の音を聞くにつけても、私どもは、死に直面しつつある生のはかなさを痛感すべきではあるが、しかもそれによって、私どもは今日生かされている、生の尊さ、ありがたさを、しみじみ味わわねばいけないということを唄(うた)ったものです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...――・ぴつたり身につけおべんたうあたゝかい・朝の水にそうてまがる・すゞしく蛇が朝のながれをよこぎつた・禁札の文字にべつたり青蛙・このみちや合歓の咲きつゞき・石をまつり水のわくところ・つきあたつて蔦がからまる石仏・いそいでもどるかなかなかなかな・暮れてなほ田草とるかなかな・山路暮れのこる水を飲み一銭のありがたさ...
種田山頭火 「行乞記」
...友情のありがたさ...
種田山頭火 「行乞記」
...△梅干のうまさよ、ありがたさよ...
種田山頭火 「行乞記」
...生きてゐるよろこびを知るならば生かされてゐるありがたさを忘れてはならない...
種田山頭火 「行乞記」
...△ありがたさがもつたいなさとなるとき...
種田山頭火 「行乞記」
...何といふ飯のうまさ!(貧乏は物の味を倍加する)ありがたさ!(困窮はその物の価値を認識せしめる)暮羊君...
種田山頭火 「其中日記」
...朝湯のありがたさ...
種田山頭火 「其中日記」
...菜葉のありがたさが身にしみる...
種田山頭火 「其中日記」
...……友情のありがたさを味う...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...人のなさけのありがたさよ...
種田山頭火 「松山日記」
...ありがたさはなかなか解り難いものである...
種田山頭火 「水〔扉の言葉〕」
...ありがたさうな手つきで娘の祖父から盃をいたゞいてゐた...
牧野信一 「海棠の家」
...ありがたさにかわるところはありません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...親のありがたさをじんと胸にひびかせて...
柳田国男 「母の手毬歌」
...親のありがたさがわかったか」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...遥かなありがたさと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この銀安を遁(のが)さず上海(シャンハイ)にでも行って金貨のありがたさを味わってくるんだわ...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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