...ありかたくないね」「まったくですよ...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...人間の社会的ありかたについての熱烈な主張が生まれてくる...
豊島与志雄 「死刑囚最後の日解説」
...自分の自由のありかたをかぎつけた時...
中井正一 「美学入門」
...人々のこころのありかたを教えさとすことがある...
中井正一 「美学入門」
...私(わたし)には甚(はなは)だ有難(ありかた)くないものだが...
南部修太郎 「文壇球突物語」
...こういう沙漠のありかたでは...
久生十蘭 「海難記」
...この島での食餌(しょくじ)のありかた...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...真の民族生活の存在のありかたをはっきり区別しようとして...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」
...まだ科学的な判断が生活と文学との具体的なありかたではっきりさせられていない時期であった...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第六巻)」
...人道的であり集団的活動の熱意をもって働いている主人公のありかたについて...
宮本百合子 「『健康会議』創作選評」
...そらして持ち二人の子供を食後のエンガワにかけさせて頭をなでながらP・T・Aのありかたについて...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...すくなくとも父を父のような軍人に育て上げた日本という國のありかたがまちがつていたのだと言えます...
三好十郎 「肌の匂い」
...王政復古の真のありかたに就いて...
山本周五郎 「新潮記」
...しかし、金のありかたを、理想的にいへば、まあそんなふうに僕は結論づけてをります...
吉川英治 「折々の記」
...鎌倉のありかたと言い...
吉川英治 「私本太平記」
...御国のありかたを決するものだ! 一日のまも猶予はならぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...直義のありかたと...
吉川英治 「私本太平記」
...源平、鎌倉、北条と長い世々を経てここまで来たこの国の政治、経済、宗教、地方の事情、庶民の生業(なりわい)、武家のありかた、朝廷のお考え――までをふくんだ歴史の行きづまりというものが、どうしてもいちど火を噴(ふ)いて、社会(よのなか)の容(かたち)をあらためなければ、二(に)ッ進(ち)もさっちも動きがとれない、そして次の新しい世代も迎えることができない、いわば国の進歩に伴(ともな)う苦悶が何よりな因(もと)かと思われまする」問「では、何十万の死者も、その犠牲(にえ)というわけですか」答「北条殿、新田殿、足利殿、そして後醍醐のきみも、正成どのも、犠牲(にえ)であるに変わりはない」問「ほかに工夫はないものでしょうか...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索