...ラジウムの在所(ありか)を探すための装置だ...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...莫大(ばくだい)なる富の所在(ありか)を解(と)く者がいなくなる...
海野十三 「少年探偵長」
...山野夫人のありかを探した...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...うつろな眼で声のありかを捜したのである...
太宰治 「猿ヶ島」
...在所(ありか)だけは朧(おぼろ)げながら突留めて参ったという次第でございます」「そうか...
中里介山 「大菩薩峠」
...僅(わづか)な村落(むら)の内(うち)で毎日(まいにち)凡(すべ)ての目(め)に熟(じゆく)して居(ゐ)る女(をんな)の所在(ありか)を覘(ねら)ふことは...
長塚節 「土」
...鼻のありかがいささか分明(ぶんみょう)になって来た...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ふっとランプを消すと君真暗闇(まっくらやみ)になって今度は草履(ぞうり)の所在地(ありか)が判然しなくなった」「一体どこへ行くんだい」「まあ聞いてたまい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...助手たちは一つのありかを知っていて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...僕がその男に秘密書類のありかを話すと...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...スケヤクロウの手の在処(ありか)が容易に分りません...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...ありかも知らない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...私は宝のありかを知っています...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...空はたゞ一面に涯しもなく青白く明るみ渡つてゐるだけで月のありかを指差すことは出来なかつた...
牧野信一 「酒盗人」
...真の民族生活の存在のありかたをはっきり区別しようとして...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」
...すくなくとも父を父のような軍人に育て上げた日本という國のありかたがまちがつていたのだと言えます...
三好十郎 「肌の匂い」
...「なにか意見がおありか」と兵部が甲斐に云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...鍵のありかが知れない」「用人(ようにん)が心得ているだろう」「その用人が...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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