...」と来ては、茶屋めが、お互の懐中(ふところ)を見透かした、俥賃なし、と睨(にら)んだり、と思ったから、そこは意地だよ、見得もありか、土手まで雪見だ、と仲之町で袖を払った...
泉鏡花 「薄紅梅」
...兄には妻がありかつ年をとっている兄であるといよいよむずかしい...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...ヘクザ館のありかを探しているのだ」戸倉老人が叫んだとき...
海野十三 「少年探偵長」
...その宝のありかが...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...僕の旧師でありかつ陸軍でのフランス部のオーソリティであった某陸軍教授を訪ねて...
大杉栄 「続獄中記」
...我にもあらずたましひもありかさだめず...
田澤稲舟 「五大堂」
...すると女の方では大変怒ってとうとう男の所在(ありか)を捜し当てて怒鳴(どな)り込(こ)みましたので男は手切金を出して手を切る談判を始めると...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...しかも事がありかねまじき場所でおおいと来たんだから...
夏目漱石 「坑夫」
...自分と三平の在処(ありか)を教えようとしたのを聞いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その所在(ありか)を探すに邪魔になる麗子の母をこの密室に監禁したのです...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...とはの泉のありかをおもつた...
原民喜 「鎮魂歌」
...その在処(ありか)を見つけるまでには...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...それに関して蒐集された事実の若干は極めて興味がありかつ本書の一般的原理を極めて有力に例証する傾向があるから...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかしこの金額は比較的僅少でありかつ不確実なので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...土地が肥沃で豊富でありかつそれに対する需要が停止的であるために...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そらして持ち二人の子供を食後のエンガワにかけさせて頭をなでながらP・T・Aのありかたについて...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...このあたりでこの言葉のありかが判るような気がするのである...
室生犀星 「陶古の女人」
...「おありかもしれません...
吉川英治 「私本太平記」
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