...すぐその所在地(ありか)が判(わか)りました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...声の在所(ありか)を覓(もと)むる如く...
石川啄木 「鳥影」
...ほのかに室内の什器や機械のありかを知らせていた...
海野十三 「少年探偵長」
...その黄金の一部分の有個所(ありかしょ)が漸く知れた時には...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...花のありかを」です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...彼のありかた existentia によって...
中井正一 「芸術の人間学的考察」
...そのありかを秘密にするということを各々誓いを立てて帰った...
中里介山 「法然行伝」
...種の籠(御岳では袋)のありかが逆になっている位のもので...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...一刻も早く曲者の在処(ありか)を突き留めて百樽の毒薬を取り上げなければならぬ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...モン・ブランの背中の隠し黒子(ほくろ)のありかまで知ってるんですヨ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...宇野久美子のありかたを見ていると...
久生十蘭 「肌色の月」
...白い百合草にかくれた白い百合花のすがたは見えないがあまいにほひをたてるのですぐにありかが見つかつて金(きん)の羽蟲(はむし)が五匹づれかさこそ分(わ)ける草のなか...
水谷まさる 「歌時計」
...栖鳳や大観が大家であるありかたとどこか共通したものがあるように思う...
宮本百合子 「あられ笹」
...夕ぐれ夕ぐれになると渚はしだいにつめたくなりむかふの島から狐火がながれてくるのだ孔雀の尾のやうに光りしづかな島蔭をめぐつてはいくつもいくつも浪の穂に戯れてながれてくるのだ岬の海鳥にまじりわたしも海鳥の眼つきをしてこのながれよる灯火をかぞへてゐると放埒にすさみはてたわたしの運命のうらぶれてわびしいありかがいきものの呼吸のやうにほとほと...
三好達治 「測量船拾遺」
...そのありかの空想図を作っておるに相違ございません...
吉川英治 「江戸三国志」
...人々ははや思い思いその在所(ありか)をさぐりつつまっしぐらに火の下へ潜り入っていた...
吉川英治 「黒田如水」
...明かな利益でありかつ富の新創造である...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...その家のありかを後生(ごしょう)だから教えてくれないか」友達はそのありかを教えてくれた...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??