...植込の常磐木(ときわぎ)の影もあらわな...
泉鏡花 「怨霊借用」
...あらわなものはあらわに...
上村松園 「靄の彼方」
...彼女のあらわな白い頸筋と後頸(うしろくび)を這う捲毛の束とが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...そして暗いあらわな岩壁の外には何にも残らなかった...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...あらわな手を両袖から突き出して...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そのあらわな肉の上に押し当てた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...植物共のあらわな生命力との無言の闘争...
中島敦 「光と風と夢」
...並外れて肩のあらわな「燕」を擁して...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...鬢(びん)はみだれ胸元もあらわなすがたに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それにどこか日本味のあらわなもののように感じます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...挑(いど)むこともあらわな態(さま)もなく...
柳宗悦 「民藝四十年」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...頭蓋(ずがい)のあらわな不恰好(ぶかっこう)さ...
山本周五郎 「青べか物語」
...……痩せて蒼白い、男のあらわな胸、そこにある二つの古い傷痕...
山本周五郎 「菊千代抄」
...むしろ、あらわな裸身を、さらにあらわにしてみせるようでさえあった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...ここの動揺はその直後からあらわなものがあった...
吉川英治 「私本太平記」
...それはあらわな肌が黒と金に輝いているためばかりではない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...それぞれにあらわな特徴を与えるということは...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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