...母が涙を一杯ためてあらぬ方角を視詰(みつ)めていた...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...あらぬ方角をじっと視つめているようでしたが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...あらぬ方角へ強力にねじまげる運命の巨大な力については...
火野葦平 「花と龍」
...バイタだ!村子 ……(あらぬ方角を見てブツブツしゃべりつづけている佐山を見ているうちに...
三好十郎 「胎内」
...そのうちに、けんッ! と異様な啼き声とともに、二、三頭がくるくると狂い廻って、あらぬ方角へ、矢のようにすッ飛んで行ったかと思うと、バタ、バタとつづいて仆(たお)れた...
吉川英治 「大岡越前」
...あらぬ方角へ飛んで行った――と...
吉川英治 「剣難女難」
...あらぬ方角から二手に分れて殺到し...
吉川英治 「三国志」
...あらぬ方角を指しながら...
吉川英治 「三国志」
...ツーッとあらぬ方角へそれてしまう...
吉川英治 「神州天馬侠」
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