...わたしは身も世もあらぬ思い...
伊藤左千夫 「春の潮」
...そのことよりも何よりもおせき兄弟を身も世もあらぬ思いに駆ったのは...
犬田卯 「米」
...恥かしさに身も世もあらぬ思いをするであろう...
太宰治 「花燭」
...身も世も、あらぬ思いで、私は、すぐには返事も、できませんでした...
太宰治 「葉桜と魔笛」
...身も世もあらぬ思いをせずにはおられません...
中里介山 「大菩薩峠」
...繁代は身も世もあらぬ思いだったでしょう...
野村胡堂 「江戸の火術」
...身も世もあらぬ思いでもがく...
北條民雄 「いのちの初夜」
...わたくしはもうあの方には逢われないのだ」とそんなあらぬ思いを誘われて...
堀辰雄 「曠野」
...坊主は身も世もあらぬ思いに腰全く抜け...
南方熊楠 「十二支考」
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