...あやす様になで廻した...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...お駒さんは蘭子をあやす術(すべ)を会得(えとく)した...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...あやすように云っていたのであるが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...近所のお内儀(かみ)さんなどが通りがかりに児をあやすと...
寺田寅彦 「やもり物語」
...「兄さんは子供をあやす事を知らないから」と云った...
夏目漱石 「行人」
...子供でもあやすようにただわけもなく揺りつづけるのだった...
久生十蘭 「海豹島」
...小供をあやす処とを唱うて...
三浦環 「お蝶夫人」
...三次「泣くな泣くな」とあやす...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...乳呑み児をあやすような...
山本周五郎 「季節のない街」
...あやすような口ぶりで云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...針を運びながら側に寝かせてある牧二郎をあやす言葉など...
山本周五郎 「日本婦道記」
...背中に負った牧二郎をあやすかと思えば...
山本周五郎 「日本婦道記」
...あたたかく彼をあやすかのように思えた...
山本周五郎 「花も刀も」
...彼をあやすように思えた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...是非聴かして下さい……その第六感というのを……」黒木は赤ん坊をあやすように...
夢野久作 「復讐」
...』女は手を出して私の膝の上に居る子供をあやすやうにして居ました...
與謝野晶子 「女が来て」
...子供をあやすやうに止めてゐるほどです――といふ事だつたので...
吉川英治 「折々の記」
...泣く子をあやすように督戦し...
吉川英治 「源頼朝」
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