...賊のたべあましであることは確かです...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...築(つ)きあまし一二誰(た)にかも依らむ一三...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...彼が自分の文庫に持てあました書物を...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...皮膚感觸をもてあまして擽つたげにちよこまか...
太宰治 「お伽草紙」
...身一つをもてあまして...
太宰治 「斜陽」
...ちよつと手にあましてゐたところで...
田中貢太郎 「青い紐」
...私も少しもてあました...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...随分持てあました...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...二人は氣忙はしさうに兩手を焦々ともてあましてゐる...
林芙美子 「夜福」
...暇をもてあましていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...謙遜が無駄になつたのを持てあまして困惑の眼ばたきをした...
牧野信一 「熱い風」
...どう処置したものかと実は持てあましてゐたしろもので...
宮地嘉六 「老残」
...病気の子供をもてあまして...
山本周五郎 「季節のない街」
...食べあました残物かも知れません...
吉川英治 「江戸三国志」
...どうどうと押し流れてくる軍馬も旗もみな橋口をあまして河の岸を埋めた...
吉川英治 「三国志」
...黒髪に埋めてやまぬ羞恥(しゅうち)と硬い四肢(し)とをもてあまして...
吉川英治 「私本太平記」
...ふたたびまえにもてあましたる野武士(のぶし)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...生きる信念を欠いた自己のもてあましたものでありましたが...
吉川英治 「親鸞」
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