...此んなに家の富栄えるのも元はと云えば私が智慧をつけたからじゃあありませんか」と折々大事を云い出してはおびやかすので自分の子ながらもてあまして居た...
井原西鶴 宮本百合子訳 「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」
...もてあましている...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
......
武田祐吉 「古事記」
...何人(だれ)がいるものか」長吉はもてあました...
田中貢太郎 「春心」
...聊か持てあまし気味である...
外村繁 「打出の小槌」
...清さんはその封筒を、ちょっと中を覗いてみただけで、持てあまし、わたくしへ差出したのでした...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...これじゃあ殿様がもてあまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...いかに使用してしかるべきか十分(じっぷん)の休暇中持(も)てあまして困っている連中である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...彼をもてあましてゐた...
新美南吉 「鍛冶屋の子」
...そのかわり……」男はすこしもてあましたようすで...
久生十蘭 「金狼」
...いとど病氣の身をもてあましてゐると...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...人に会わぬその慣わしを心得ているゆえ門弟たちはこの忙(せわ)しない客をもてあましきっているふうだったが...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...どうどうと押し流れてくる軍馬も旗もみな橋口をあまして河の岸を埋めた...
吉川英治 「三国志」
...ユダの悪魔(あくま)ぶりにはキリストも持てあましたし...
吉川英治 「神州天馬侠」
...もてあましている暴れン坊とか」「さればさ...
吉川英治 「親鸞」
...どこへ隠れたのか」坊官たちはもてあまして...
吉川英治 「親鸞」
...年景は、もてあまして、「気ちがいっ」と、罵(ののし)った...
吉川英治 「親鸞」
...もてあまして、官でもついに、うやむやにしてしまった...
吉川英治 「平の将門」
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