...内供が鼻を持てあました理由は二つある...
芥川龍之介 「鼻」
...三日の間は仕事にもみの入らない肉体を持てあましながら...
上田広 「指導物語」
...川のかなたは數町の田をあまして...
大町桂月 「八鹽のいでゆ」
...三百円あまして来たぞ...
太宰治 「きりぎりす」
...シロオテを持てあましてしまった...
太宰治 「地球図」
...聊か持てあまし気味である...
外村繁 「打出の小槌」
...遂に学校でも持てあまして卒業証書を授与した...
永井荷風 「梅雨晴」
...がんりきも呆(あき)れ返ってもてあましている途端に...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんな厄介者は一人もねえ命のもてあまし者なんだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...何時もあれこれと身を持てあまして心の遣場の求められぬかのやうな切端詰つた時に...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...この小さな体を持てあました...
牧野信一 「蝉」
...持てあましているのかねえ――相手がもっと弱むしなら...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いとど病氣の身をもてあましてゐると...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...病気の子供をもてあまして...
山本周五郎 「季節のない街」
...自分でも得体(えたい)の知れぬ病状をもてあまして...
吉川英治 「江戸三国志」
...主命といわれて、家来たちは、持てあました...
吉川英治 「親鸞」
...体をもてあました...
吉川英治 「平の将門」
...女ひとりを持てあまして」ひとりで興に入っている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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