...この頃はラザフォードの名声がすでに高く学界にあまねく知れわたったので...
石原純 「ロード・ラザフォード」
...もしくはあまり知られてゐない老樹大木を尋ねて...
薄田泣菫 「独楽園」
...この母熊の肉は探険隊員のあまたの食卓をにぎわすと同時に隊員のビタミン欠乏症を予防する役に立った...
寺田寅彦 「空想日録」
...意外にも今日の進歩的なインテリ論者の視界の焦点にあまりハッキリ這入っていないのではないかと考える...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...北極までほゞ一千キロあまりありますので...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...彼は普通自分の動機や行為を、よく吟味してみて、そのあまりに、狡黠(ずる)くって、不真面目で、大抵は虚偽を含んでいるのを知っているから、遂に熱誠な勢力を以てそれを遂行する気になれなかったのである...
夏目漱石 「それから」
...何か悪いことをしませんでしたでしょうか」「あまり良い人間ではないが三年間まず無事に勤めた方だろうよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは婦人の感情生活に対してあまりに理解を欠いた態度であり...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...芝翫に対してあまりのお世辞なり...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...今日はごまかしでなくほんとうに琵琶の弾けるという人はあまりなくなりました...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...」「あまりに不束(ふつつか)にて恐れ入るばかりでございます...
室生犀星 「津の国人」
...あまりかんたんなためにこの頃では...
柳田国男 「母の手毬歌」
...「そんなあまい手に乗るおれだと思うのか」彼は鼻で笑った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...あまりいい所ではなかつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...へんぽんたる古幟(ふるのぼり)とあまたのビラと...
吉川英治 「江戸三国志」
...たまたま、いたと思えば、(まあまあ、そう気のみじかいことをいわずに、ゆるりと、敵(かたき)をさがしなされ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...狼狽のあまり半ば喪心(そうしん)してしまい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...おそらく彼らはこの種の防備を力説することがあまりに神経過敏にしてまた非実際的である...
和辻哲郎 「地異印象記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??