...あべこべに「魔の空間」にこっちが征服されてしまったのだ...
海野十三 「宇宙戦隊」
...上と下とがあべこべになっても...
海野十三 「火星兵団」
...あべこべに巻くのだ...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...あべこべに雲の方から謝らせまんがな...
薄田泣菫 「茶話」
...自分の方があべこべに宥(なだ)められて見ると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あとで思ひのこりになりますよ」かう言つてあべこべにかの女は勧めた...
田山録弥 「山間の旅舎」
...あべこべになるところだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あべこべに町人共の迷惑になったことも少くないとは言えず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まことは野原の妖狐にあべこべに化かされて...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...とどのつまり他人(ひと)を誑らかしたり、罪に誘(ひ)き入れたり、愚弄したりする、あの人間の敵が、あべこべに、まんまと翻弄されたわけである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...今度はあべこべに生命(いのち)を取ってやるぞ...
夢野久作 「猿小僧」
...その差異があべこべに彼の心を彼女の方へ引きよせた...
堀辰雄 「顏」
...然し姉妹は忽ちあべこべに開き直つて...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...あべこべに先程は失敬したなどと云つた...
牧野信一 「女優」
...あべこべに笑ひ者になつてしまつたアリストフアーネスとか云ふ喜劇作者なんですつてさ...
牧野信一 「山彦の街」
...あべこべに貞季(さだすえ)とか国知(くにとも)とかいうような人の実名を...
柳田國男 「名字の話」
...あべこべにやっつけてやろうと思ってたんです」「ほう...
山本周五郎 「風流太平記」
...そのおかげであべこべに女から不良老年と見られて逃げられてしまったが...
夢野久作 「暗黒公使」
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