...なんのことですか」あべこべ砲というのは...
海野十三 「怪塔王」
...二人の性格は全くあべこべだった...
海野十三 「空中漂流一週間」
...そしてあべこべに鑑識課や裁判医に資料を提供してやろうとまで考えているんですがね」「ところが裁判医が死因を究明する力なしとその不明を詫びているんだから...
海野十三 「地獄の使者」
...あべこべなり』と...
大町桂月 「吾嬬の森」
...それはあべこべで...
太宰治 「春の枯葉」
...子供の方があべこべに二人を安心させようと努めているのかも知れない...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...(3)この世とあの世とでは夜と昼があべこべである...
知里真志保 「あの世の入口」
...男は涙を流す時には決して嘘をつかないが、女はあべこべだ...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...これがあべこべだったら...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...窖(あなぐら)と屋根部屋とをあべこべにし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...本当はむしろあべこべである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あべこべに遣(や)りこめられるという話で...
柳田国男 「こども風土記」
...そのおかげであべこべに女から不良老年と見られて逃げられてしまったが...
夢野久作 「暗黒公使」
...あべこべに夢中になるのがある...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...鷺でも烏でもなくて猿だったか」「口達者な猿で、物を質(ただ)すと、あべこべに、おぬしは何者だなどと大言を吐きますから――当地の御被官(ごひかん)、松下嘉兵衛(かへえ)様でいらせられると、申し聞かせましたところ、ふーむと、怖れ気もなく腰を伸(のば)し、此方(こなた)を無遠慮に見ておりました」「そして、畦(あぜ)に屈(かが)んで、何を一体しておったのか」「それも、質(ただ)しましたところ、馬込の木賃に泊るので、晩の飯の菜に、田螺(たにし)を採(と)っているのだ――という返辞にござりました」馬上のまま、能八の復命を聞いている間に、松下嘉兵衛が、ふと眼を移すと、その針売りの後ろ姿は、田の畦から街道へ上がって、もう先の方へ歩いて行く...
吉川英治 「新書太閤記」
...それとはあべこべだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼が「そうだ」という時は、「そうでない」という意味、そのあべこべが、またそうなのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...うっかり口を滑らしてあべこべを言ったわけではない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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