...長四郎があべこべに眼を潰されて了いました」「向うから目潰しを投げたのか」「いいえ...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...然(しか)るに今夜のナオミを見るとそれらの汚点は天使のような純白な肌に消されてしまって、思い出すさえ忌(い)まわしいような気がしたものが、今はあべこべに、その指先に触れるだけでも勿体(もったい)ないような感じがする...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...あべこべに義兄に喰(く)ってかゝり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...おまえがあべこべに...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あべこべに偽善者を罰したりする...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...あべこべに家來か幇間(ほうかん)のやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あべこべに家来か幇間(ほうかん)のように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前とは物の考え方があべこべだ」「それに雨戸は内から締っていたでしょう」「心張棒が逆に掛っていたそうだな」「そいつはどんな謎でしょう」「下女が夕方締めた雨戸を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見る間に私の腕はあべこべの逆拗りを喰つて二の腕の関節が脱臼しさうになつてしまつた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...あべこべに此方から安心立命の法を教えてでもやりたいと思うのがある...
正岡子規 「病牀苦語」
...あべこべにわたしは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしの性質はまさにその正反対(あべこべ)である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いやあべこべに、我々はますます理解をあいまいに・わかりにくく・している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あべこべにやっつけてやろうと思ってたんです」「ほう...
山本周五郎 「風流太平記」
...あべこべに拾った人間をお叱りになって...
夢野久作 「殺人迷路」
...あべこべに夢中になるのがある...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...そのにらむ目をあべこべに...
吉川英治 「江戸三国志」
...稚子の遮那王は、「何もしておりはせん」首を振って、「おまえ達を、探していたんだ」と、あべこべにいう...
吉川英治 「親鸞」
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