...それから十日ばかり後に油小路(あぶらこうじ)の館(やかた)に於いて病歿したとなっている...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...一油小路(あぶらこうじ)の五条を少し上がったところに島田寓と女文字でしるした一軒のしもた家があります...
平林初之輔 「祭の夜」
...夏になると脂濃(あぶらこ)いものは不消化だから淡泊な食物に限るといって我慢して不味(まず)い物ばかり食べるような人は営養不足殊(こと)に脂肪分の不足で痩せるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...主人の参右衛門がこの日磯釣りして来たあぶらこという魚が盛ってある...
横光利一 「夜の靴」
...あぶらこという魚は長さ四五寸の小さなものだが...
横光利一 「夜の靴」
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