...それはどこにあぶなげのない...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...乾いてはいたが辷(すべ)りのある井戸流(ながし)へ危気(あぶなげ)も無くその曲った下駄で乗った...
泉鏡花 「婦系図」
...そんなあぶなげな想像は...
海野十三 「地中魔」
...あぶなげに進んで行く...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...この速製の探偵屋に最初のうち少からず危気(あぶなげ)を覚えていた私も...
大阪圭吉 「死の快走船」
...あぶなげな千鳥足の群に逢ふと『……あまり飮み過ぎた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...どうも急に返事はできがたいあぶなげが伴うけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...瞽女はどこまでもあぶなげに両方の手を先へ出して足の底で探るようにして人々の間を抜けようとする...
長塚節 「太十と其犬」
...それがはたして相手にぴたりと合って寸分間違のない微妙な特殊な線の上をあぶなげもなく歩いているだろうか...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...いくらかあぶなげだが高く一跳びして...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...家の中ではちっともあぶなげはなかった...
平林初之輔 「二人の盲人」
...地に足のうらをつけて歩くことだけは全くあぶなげのないことを知っていた...
本庄陸男 「石狩川」
...危気(あぶなげ)のある仕事には作家は親しまないものだ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...危気(あぶなげ)は百枚くらいに達して感じたものの...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...作り方をあぶなげのないものに致します...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...と足元もあぶなげに...
吉川英治 「江戸三国志」
...何のあぶなげもなく語りうる...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...あぶなげなものを...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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