...豊かなみのりに満ちあふれる山あいの地...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「わたくし自身について」
...部屋にあふれる月の光...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...いかにも早く涙であふれるではないか...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...入口からあふれるほど一ぱいのお客が押し合いへし合いしながら立って見ていて...
太宰治 「姥捨」
...水のあふれるやうに句となつた...
種田山頭火 「一草庵日記」
...それで往生安楽国!・夏めいた灯かげ月かげを掃く・障子に箒の影も更けて・わいてあふれるなかにねてゐる・生えてあやめの露けく咲いてる□・重さ...
種田山頭火 「行乞記」
...あるだけのお酒をいたゞく・草萌ゆる道が分れる角で別れる・逢へば別れるよしきりのおしやべり・さえづりかはして知らない鳥が知らない木に・水はあふれるままにあふれてうららか○自戒一則――貪る勿れ...
種田山頭火 「旅日記」
...あふれる涙が身心を洗ひ浄めた...
種田山頭火 「旅日記」
...或る時刻になるとここの列車が学生であふれる...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...あふれるばかりのよろこびのために鳴り出したようだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あふれるような深いたましいがひそんでいたのではなかったかという...
久生十蘭 「蝶の絵」
...物置きに投げ込んであった喇叭(ラッパ)銃に煙硝と鹿撃(う)ちのばら玉をあふれるばかり詰め込み...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...おさえた指の股からあふれるように血が噴き出し...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...川から吹き上げる嵐気が室にあふれる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...あふれるばかりゆたかな...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...生気あふれる豊富な前進であった...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...その軽蔑あふれる明眸を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...胸いっぱいに温かい湯が満ちあふれるようなあまやかなおもいに包まれ...
山本周五郎 「やぶからし」
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