...聴衆も堂にあふれるばかりで...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...どの若者や乙女が自然の野趣あふれる美と手を組んでいるだろうか? かれらの住む町からは遠く...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...入口からあふれるほど一ぱいのお客が押し合いへし合いしながら立って見ていて...
太宰治 「姥捨」
...雀よ雀よ御主人のおかへりだ(緑平老に)香春をまともに別れていそぐ別れてきた荷物の重いこと別れてきて橋を渡るのである靄がふかい別れであつたひとりとなつてトンネルをぬけるなつかしい頭が禿げてゐた(緑平老に)・塵いつぱいの塵をこぼしつゝゆく石をきざみ草萠ゆる若葉清水に柄杓そへてある・住みなれて筧あふれる・あるけばきんぽうげすわればきんぽうげ□・衣がへ...
種田山頭火 「行乞記」
...青葉の奥の鐘が鳴る・蝉しぐれこゝもかしこも水が米つくながれをさかのぼりきて南無観世音菩薩・山からあふれる水の底にはところてん御馳走すつかりこしらへて待つ蜩・寝ころぶや雑草は涼しい風・道筋はおまつりの水うつてあるかなかなうらは蜩の...
種田山頭火 「行乞記」
...そのあふれるような活気である種の成功をかち得る...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...希望が胸にあふれる一方...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...真珠色の間接光線のあふれる中で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...小さな店にあふれるほど品が積んであった...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...酢っぱい汁が舌にあふれる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...涙は頬にあふれる...
原民喜 「魔のひととき」
...大庭春吉の声は、さらに、熱にあふれる...
火野葦平 「花と龍」
...昨夜旅商人の宿つて今朝早く立つていつた小さい隣の室にさへあふれる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...それにはお心の底からあふれるような愛が示されていることであったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...精力あふれるばかりであることから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あふれるような艶(つや)やかさは...
山本周五郎 「契りきぬ」
...あふれるような虫の声だけであった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...二日二晩の鬱積した激情にあふれる百四十ポンドの怒りをまつすぐにぶつつけていつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
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