...私(わたくし)のようなあの世(よ)の住人(じゅうにん)が食物(しょくもつ)や衣類(いるい)などにつきて遠(とお)い遠(とお)い昔(むかし)の思(おも)い出(で)語(がた)りをいたすのは何(なに)やらお門違(かどちが)いをしているようで...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...きっとあの世にいる兄の耳にも聞えたと思うと...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...ゾッとする様なあの世の匂(におい)が漂っている...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...ほんとうのことは、あの世で言え、という言葉がある...
太宰治 「思案の敗北」
...ましてあの世の人がね...
田中貢太郎 「蓮香」
...実はおかめはあの世で成仏ができないのです...
小泉八雲 田部隆次訳 「おかめのはなし」
...そこからあの世に行った人の話が伝説に語られていることなども...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...すなわちあの世への入口を地獄穴と訳すのは正しい訳とは云いかねる...
知里真志保 「あの世の入口」
...あの世の様子が良く知っていさえすれば...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...また逢うことの出来るのは瞑(くら)いあの世のさむしい河のほとりであるような気がしてくる...
永井荷風 「雪の日」
...そのためにあの世の苦患(くげん)は大変...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...必らずそのあひだにあの世から迷つて来た亡者がわが寝床にもぐりこんでゐはせぬかと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...あの世間のひとたちのように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あの世に行って住む者にも寂しいであろうが...
柳田国男 「雪国の春」
...「あの世」の天国を信じて現世の侵略や搾取に無抵抗でいるというわけにはゆかない...
矢部貞治 「政治学入門」
...この世でもあの世でも同じこってやす...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...頑是(がんぜ)ないこの一子まであの世へつれてゆくに忍びぬので...
吉川英治 「黒田如水」
...あの世で手習い師匠でもする気かえ」「やかましい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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