...「字は大篆(だいてん)の読みにくく絵は丹緑(たんろく)のあどけない」回覧雑誌として第一号を発表したのが明治十八年の五月二日で...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...あどけない幼児が...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...あるあどけない若女房(わかにょうぼう)で...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...「痛いっ!」とあどけない声で抗議する...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...今から考えれば実にあどけない猥談(わいだん)に移って行った...
中島敦 「虎狩」
...あどけない顏は恐怖に引釣つて居りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あどけない顔でこんなことを言うから...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...まるで久しぶりに逢った仲良しの子供が話しているようにあどけない)敏子 ほほ! 私そんなに大きくなった?金吾 大きくなりやした! はは!敏子 金吾小父さんも...
三好十郎 「樹氷」
...笑窪のよったあどけない顔で...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...その恋はあどけないほど幼く...
山本周五郎 「青べか物語」
...あどけない一方の児であったが...
夢野久作 「人の顔」
...そこにうたた寝しているお燕のあどけない寝顔を見て...
吉川英治 「大岡越前」
...まだどこやらあどけない少年将軍の眉だったが...
吉川英治 「私本太平記」
...あどけない泣き顔そッくりに親には見えた...
吉川英治 「私本太平記」
...無知であどけない顔をした男が...
吉川英治 「新書太閤記」
...何も知らぬあどけない妻を...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだどっかこうあどけない姫は...
吉川英治 「親鸞」
...――けれどもその朝、ことしの春の歓びを一つに持ったように輝いていたものは、多くの人々から、あどけない子よ、素直(すなお)な和子よ、と泣かれて行った頼朝の顔だった...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??