...直ちにあと戻りをして旅行の目的を放棄する...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...――好(い)い天気の、この日も、午飯(ひる)すぎると、日向(ひなた)に古足袋の埃(ほこり)を立てて店を出たが、ひょこりと軒下へ、あと戻り...
泉鏡花 「薄紅梅」
...彼はちょっとあと戻りしてある店の軒下に入った...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...あと戻りしようかとも考へた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あなたもお身体をお大切になさって!」「殿下! 私はお発(た)ちになる前にもう一度船までお見送りいたします」「私は……日本の国を思い出す時にはきっとあなたのことを思い出します」と太子はもう一度あと戻りして私の手をしっかりと握られた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...これぞといって障碍物もありはしないのに――こいつがここで不意にあと戻りをやり出した理由と原因とは...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから少しあと戻りをして...
中里介山 「大菩薩峠」
...それとは逆に時間をあと戻りさせたい気持...
早川鮎子 「穂高岳屏風岩にて」
...ちょっとあと戻りして事の次第を叙述しように...
久生十蘭 「魔都」
...あと戻りして、――我々はふたたび家の前へ来て、ベルを鳴らし、証明書を見せて、管理人に入れてもらった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...今度はあと戻りせず...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...あと戻りできないところまで何事も起こらず...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...あと戻りしてベナの待つホテルへ向かった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...あと戻りしたらことですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分の家へ向ってあと戻りしたのであった...
室生犀星 「香爐を盗む」
...そしてそれは君の十四歳といふ年齡にあと戻りして君を愛するもとにもなる...
室生犀星 「末野女」
...「おめえが思うと云うといつもあと戻りをするばかりだ...
山本周五郎 「さぶ」
...普通ならばあと戻りをしたであらうが...
若山牧水 「樹木とその葉」
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